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2019年12月7日土曜日

気概と反骨

「仕事とは、私が私であり続けること、私とは何かを考え続けることである。」脚本家であり監督でありプロデューサーでもあった新藤兼人氏、89歳の時の言葉。「映画監督って口下手な人が多いんだよ、だから映画で表現するんだ」と、取材時に教えてくれたのは行定監督。理事長就任を伝えると、喜んでくださった日本映画監督協会や日本映画製作者協会のみなさん。自分が思う以上に責任重大だ・・・と。

新藤兼人賞の金賞を受賞された村上監督は4年の歳月をかけて作品(ドキュメンタリーなので・・)を世に出したのに対し、銀賞の田中監督は週末の10日間で作品を完成させたとのこと。さらに田中監督は企業に勤めながらの制作ということで審査委員長の孫プロデューサーが「私は創れません!」と驚きのコメントが印象的。年齢や経験、属性に関係なく時代の変革は映画業界も同じ。

メラメラと燃える情熱、または信念があれば揺らぐことはないと実感。その原動力は困難な時ほど発揮する気概とか反骨のようで、60歳、70歳を超えた大先輩たちの迫力はスゴかった件。まだまだ現役で「若いもんには・・・」という勢いで、日本の映画・映像作品を支えている方々。愛媛の向こうには日本が見えて、日本の向こうには世界が見えて、ミクロとマクロの両方の視点と意識が必要と思った帰り道。

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