フィルム・コミッションとして本格的にロケハンを始めた12年前、取材先で挨拶のように言われたのが「こんな何もない所に何しにきたの?」という質問。目に映る全てに感動したのを見て不思議に思われたのでしょう。地域の魅力と言うと「テーマパーク」「歴史建造物」「美味しい食べ物」など物質的なもの、金銭的対価のあるものが分かりやすかった時代でした。
しかし、訪れる先々の魅力を構成するものは「目の前に見えるもの」だけでないことに気づきました。それが「空気の美味しさ」「人の振る舞い」「聞こえる方言」など「目に見えないもの」でした。腑に落ちた私は「地域の魅力とは身近だけど気づいてないものもある」と確信し今日に至っています。
外国人観光客が日本で見たい一つに「渋谷のスクランブル交差点」があります。人々がぶつからずに渡る様子が芸術的で感動するそうです。「自分には普通でも他人には特別」なことは意外と多い。事務所の近くで言えば「ダイヤモンドクロス」なんて代表的です!
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