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2016年9月28日水曜日

ファシリテーターは。

大洲市肱南地区で始まった「肱南まちそだ手」。スケジュールさえ合えば、どこへでも伺います。今年度は既に松山市、久万高原町、四国中央市、西予市で講座・講演の依頼を引き受け、本日は上島町でファシリテーションの仕事。今回は重要文化財に指定された「臥龍山荘」を地域住民としてどうすればいいのか?がお題。

臥龍山荘の近くに住んで71年の方が「小さい頃は子供の遊び場だったんだ、大きな池もあり(今はない)楽しい場所だった」と、重要文化財らしからぬエピソードを語れば、隣の女性は近くに住んで61年「地元民としてガイドを始めたの!」と、強者混じりのワークショップになる予感を感じると、隣は「元教員で現在も総合学習で臥龍山荘を子供たちと学んでいる」と更に強者登場(笑)、私が一番学べそう。

ファシリテーションは参加者が持つ知識、技術、経験を引き出す役。場を温め、初対面でも「その気」にさせ円滑に意見交換ができる環境を演出するのが役目です。なのでファシリテーターが喋りすぎるのはNG。その「場」が成功したか否かは「終了時間後」に「会場に余韻」が残り、初対面同士だった参加者が語り続け、笑顔で退出できたかで判断できます。えぇ、濃い濃い余韻だったことは言うまでもありません。

2016年9月27日火曜日

義務と権利。

ミッション(任務)が与えられたら?それも初めての土地、慣れぬ環境、給与も高くない、でもゴールは設定されている。否応なく定まっている業務をしなくてはならない。そして「よそ者」。
自ら希望して赴任とはいえ、地域おこし協力隊の環境は「すべては自分次第」という点で苦労を想像します。上手に生きてゆきには「合わせる」がキーワードかと。

「オダオイドはオーダーメイド」で先生役を担ってくださった納堂邦弘さんは地域おこし協力隊。道の駅「小田の郷せせらぎ」のマネジャーを担い、使われていなかったアイス製造機を活用し4種類の「オダメイドアイス」を、おば様たちから「よもぎ」を全買取し「よもぎコンフィチュール」を数カ月で製品化しました。与えられた任務を予想以上の結果で成し遂げました。

納堂さん、実はNGOで海外の農村で活動した経験者、その経験が「自らを環境に合わせて成長できる姿勢へ進化」と推測。その一方で「周りが自分に合わせない、評価しないこと」に不満を言う困ったさんがいるのも事実。この二つの決定的な違いは何かというと「義務と権利」の順番かと。先に義務がきて、その後に権利と思うけど、権利を先に言う人は義務の範囲が狭く、責任を負わないことが多い。自戒を込めて気をつけよう。

2016年9月26日月曜日

預かった味。

愛顔の食卓は開店から一ヶ月が経ちました。物販業らしからぬ接客で驚かれた方もいると思いますが、毎日試行錯誤、悪戦苦闘の連続です(とても面白いですが)。
商品と共に日々成長しているお店なので、何度でもお越しください。

そんな愛顔の食卓で、生産者をお招きした授業を始めました。第一弾は「あぐり工房」さん。パワフルな代表、山下由美さんを迎えての授業は「物語そのもの」。農家の嫁として嫁いだ21歳から、凸凹しながら農家女性の自立を加工食品に見出し、やってみると手ごたえがあったものの、次段階へ進むために志を共にした女性と出資し合い企業組合法人化。慣れぬ経営や商品開発の傍でハンディを持つ方や高齢者の雇用創出に励む。そして「デザインの力」で販売力が変わったことなど、学び所満載でした。

スゴイ!と思ったのはヒット商品「元気もん」を始めとする商品が「周りのおば様達から預かった味」ということ。「元気もん」の場合、原型となる素材・味を預かり、それを無添加素材に変換して販売、「どぶろく饅頭」も同じ。「地域の味を伝承」している点に感服。「色々なお店を見てきたけど、こんなお店は初めて」と山下さん。お褒めいただいたと思い、今日も「愛顔の食卓」は営業です。

2016年9月25日日曜日

正論に負けない。

「美味しい」と「絶景」は、聞こえはよいですが「でも、高いんです。」「でも、遠いんです。」というのが一般的。その通り!「美味しくて安い」「絶景で近い」なんて、今更ないと思った方が時間を無駄にしないと思う一人。「美味しくて安い」を無理矢理しようなら、誰かに負担を強いるはずだし、「絶景で近い」なんて"近い"の概念を変えるしかない(笑)

きっと「一度」は経験するでしょう。でも二度、三度と「ファン化」させるのは至難の技。絶対値である「高い(≒価格」」、物理的な「距離」は変えられないから、視点を変えるしかないかと。価格に対しては「高い理由を物語(生産者など顔が見える)で紹介」と言われるし、距離に対しては「目的地までの道中も楽しめる工夫」が必要だったり。その昔、クロネコヤマトが「手ぶらでゴルフ」と称し道具一式を自宅↔︎ゴルフ場へ宅配し大成功したのは「ユーザーの悩みを解決した」から。

色々と考えると「一人には限界がある」と分かります。だから他の人を巻き込む「協働」が必要になります。先ずは考えたら話してみよう!行動して手応えを確かめよう。その時は「さも正論のように諭す助言者」には気をつけよう。考えが萎縮して思考が停止してしまうのはもったいない。市場を創ろう!

2016年9月24日土曜日

贈る便り。

「あらっ、ココはレストランじゃないのね?」と来店者。「スミマセン、ココは愛媛の逸品を集めたお店なんです」と私。
そうか!(愛顔の食卓という名前は飲食店に思われるのか!)と、気づいた瞬間。飲食店といえば、今は来客などで使っている奥でいづれ「飲食」します宣言!お店の品々が活用できる「メニュー」はなにか?乞うご期待!

お店の品揃えも一部変わりました。「たけのこの水煮」「梅サイダー」「種なし梅干し」などが新たに並び、一部の「みかんジュース」は品切れになりました。これが少量・少数生産の特徴です。これから秋本番を迎え、色々な作物が収穫され、できあがる加工食品が待ち遠しい!品切れになった「みかんジュース」も冬になれば「新作」がゾクゾクやってきます。

売上の40%をギフトが占めるようになりました。贈答、手土産、歳暮など色々なシーンに役立てていただき感謝です。先日は50名の方への手土産セットを依頼されましたし、24本のみかんジュースを贈答用にと依頼されました。私も福岡にいる姉家族へ詰合せを送りました。世の中には祝い事、季節の挨拶など「色々なシーン」があり「贈る便り」は成立すると実感しています。新しい価値を見いだせて嬉しい!

2016年9月22日木曜日

バランスについて。

空(理想)ばかり見ていたので足元(現実)も見ないとね。「雨降って地固まる」という言葉があるように雨にも何かの意味がある。順調な事業もあれば停滞している事業もある!
大切なのは「目の前の事象に一喜一憂しない」こと。なぜなら「それらの事象は過程の一つ・段階の一つにすぎない」から。事象の良し悪しが、結果や成果とイコールになるとは限らないので冷静に捉えることが大切。と、自分に言い聞かせる(笑)

「ホント、前向きよね・・・」と、杉浦副学長。と、そのように見せてる(見える)だけで裏では「こんな」「あんな」思いを吐露してます。聖人君子な振る舞いはできないし、慈悲もない。地べたを這う貞子のような生き方です。世界平和は難しいけど、半径3mは幸せにできると思う現実主義者です。

じゃあ、どうやって自分を保つかというと「表現する」ことで、私の場合は「書く」こと。日々を溜め込まず毎日書くことで発散する。以前は助成金・補助金を書くことで発散してたけど、それは卒業。最近、思春期真っ只中で成長のバランスを保つのが精一杯の末っ子が日記や絵を書き始めた。酸いも甘いも多いのが人生で、その経験が多いほど豊かな人と信じる。

2016年9月21日水曜日

情報発信について。

しばらく書いていませんが「週刊ココ大ラヂオ」は4年目を迎え、放送回数は150回を超えました!ほんと南海放送さんの暴挙、もとい英断には感謝の言葉しかありません!ド素人を起用していただき、今では放送、収録、編集ができるようになりましたから(と、言っても私ではなく杉浦さんと津田さんのおかげです)。
で、4年目から番組が引越ししまして今後は毎週火曜日21:00-21:30放送となります。新装放送は9/27(火)21時から!

で、その勢いでもう一本、新たに南海放送ラジオで番組を持つことになりました。『海山里(うみやまさと)から愛顔の食卓』と題し、毎週水曜日(つまり本日!)15:40-15:50に生放送を行います。既に2回放送しており本日は3回目。写真は第一回目の収録の様子、マメさんが出演してくれました。えぇ、ココ大ではスタッフ総動員なので誰もが何でも対応しなければなりません(笑)。

情報発信は事業や活動を知っていただくに重要で、積極的に行っています。すると発信するためには情報を「伝えやすいよう」整理、編集しなければなりません。この整理、編集をクセにすることで「伝わりやすい事項は何か?」の見分けがつきます。意識すれば有益、意識しなければ無益。常に一つから複数を見出す欲張り者です。

2016年9月20日火曜日

助言の難しさ。

「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出し月かも」は、異国から月を見上げ、遠く離れた故郷で見た光景を思い出している阿倍仲麻呂の和歌。
綺麗な空を見るとNYで見た空も飛行機からみた空も、亀老山から見た空も、見る場所は違っても空は繋がっていると実感。そして妻は帰国後、48時間で次の営業地ベトナムへ出発。ホーチミンはどんな空かな。

早速業務開始。私はえひめリソースンセンターとしても「公益活動の支援」をしていますが、支援ができるのは「ココ大」という現場経験があるからです。「えひめリソースセンターブログ」にも記しましたが、支援の一つに「相談対応」があります。これは公益活動をしたい個人や企業へ助言するのですが、聞けばプロパガンダ的に「もっともな意見で諭し、助言になっていない助言者もいる」とのことで助言の難しさを感じたり。

経験が豊富だからといって良い助言ができるわけでもなく、蓄積した経験は編集し扱いやすい素材に変換して、相談毎に個別対応できる所まで整えないと宝の持ち腐れ。素材が多いことは「引き出しの多さ」になり「対応できる範囲の広さ」にも繋がったり。相手を気づかせる、可能性などを引き出してこそ助言の本質と思ったり。

2016年9月19日月曜日

もう一つの目的。

「愛顔の食卓」はテーラーを改装したので「ショーウィンドウ」があり、活用しよう!と思ってNY先端調査。それまで全く意識したことのなかったショーウィンドウだけど「来店者との最初の接点」と思うと重要で、気になった飾りを撮る。「ウィンドウ ショッピング」とはこのこと。見るだけも楽しかった。

NYでは10月のハロウィーン商戦が始まり、カボチャや紅葉のオレンジ、コウモリやドクロなどダーク系の装飾が目立つ。意外と「ドクロ」が好きで事務所用にとドクロに手が伸びるも妻から冷たい視線を感じて手を止める(笑)。バーグドルフ・グッドマンでは凝った装飾が施され「作品」と鑑賞できたし、バーンズ&ノーブルでは奥行きのある広がりを感じたし、発想次第でショーウィンドウは面白くなると確信。行き交う人の足をとめてみたい。

とは言え、ショーウィンドウ自体からお金は発生しないので、時に「稼げるショーウィンドウ」にもしないとね。事業の基本は「1円でも安定した日銭+時々の大きな収入」の組合せ。愛顔の食卓のが持つ「資源」を一つ一つ細分化することで、活用法も明確になるし稼ぎ方も明確になる。その結果、雇用の維持に繋がる。経営するってホント大変!

2016年9月18日日曜日

愛顔の食卓はメディア。

NYを出発して約24時間後、無事に松山へ到着!常に救急車やパトカー(滞在中は警官が襲われるなどの事件勃発)のサイレンやクラクションが鳴り響いていたので、静かな我が家に「リゾート感」を得たり(笑)。

ストーリーっていう店知ってますか?」とNYの友人リバティさん。「いいえ、面白そうな店名ですね!」「テーマを定期的に変える店で、物販以外にスポンサー収益もあって、店舗を雑誌に見立てているんです」と聞いてピンッ!とくる。
実は「愛顔の食卓」も店舗を「立体カタログ」と称しています。店舗を単に売る場所と捉えない発想に共感。早速、行ってみると現在のテーマは「Remember When」。店内は80年代後半-90年代のポップで原色の多い雰囲気に80年代後半-90年代前半が青春だった私に突き刺さる。

「愛顔の食卓はメディア」ともスタッフには伝えており、人、モノ、情報、品が交わる拠点でもある愛顔の食卓。交わってこそ「価値」であり、どうしたらワクワク感を出せるか?と、いうことで実践として授業を始めます。9/25は「あすもは元気もん」「オダメイドはオーダーメイド」、試食付で500円/人です。ストーリーでもココまでしてません!と勝手にライバル意識(笑)

2016年9月17日土曜日

柑橘勝負のヒント。

「オレンジスライスのチョコレートがけ」が1パウンド(約450g)=$42だから4282円/LB!。すごく高く感じるのは私だけか?
もしかして「甘夏」や「河内晩柑」でも勝負できるかも?と妄想したり。「ブラッドオレンジ」は愛媛では高級品種だけど米国ではポピュラーなので驚かれず。隣で売っていた「搾りたてオレンジジュース」は一杯$5(500円)。日本でも500円のフレッシュジュースはあるから勝負できるかな?

訪れたレストランや居酒屋、酒屋、スイーツ店で欲しい果実NO.1は「柚子」、風味や味、皮がジュースやケーキ、リキュールに人気。(愛媛県でも高田商店(鬼北町)がゆずジュースを販売してます!)と心の中で提案するが、考えてみた。それは「柚子が人気、欲しいからと言って柚子を今更輸出しても遅い」ということ。

妄想したのは「柚子が絶対条件ではなく、米国で獲れない柚子系ならば勝負できるかも?」ということ。すると柚子の特徴である酸味や苦味、香りなどがある晩柑系や極早生の摘果品でもいいのでは?と思ったり。チョココーティングピールも晩柑系の皮を複数用意できれば趣を変えられる。愛媛では既にあるものを改良すればNYでも勝負できると思ったり。意外と「色の異なり」に興味を示す人が多かったこともメモメモ。

2016年9月16日金曜日

サンキューNY!

4日間のニューヨーク。妻も私も学生だった25年前、あれから大学を中退し、渋谷で働くもフィルム・コミッションが公務員でないとできず県庁職員になり、その後市役所職員にもなり、辞めてNPOで稼ぐと決めるなど、25年間に色々あったけど、まさかNYに仕事で来るとは思わなかった。「毎日はコピー用紙」だけど、その一枚の積み重ねが今日に繋がっていると思うと不思議で仕方ない。

「日本人はもったいない!」と訪ねる先々で聞く。意味は「素晴らしいモノやサービスがあるのに上手に発信していない、活かしていない現実」で、「上手な他国が日本ブランドを活用し稼いでいる」現実。
これってNYだけの話ではなく、アジア圏やその他圏でも同じではないかと想像。「勝手に愛媛代表」として領事館も訪れたけど「日本ブランド」として愛媛ができることを考えるいい機会になった。

今回の調査は予想以上の成果があり、愛媛にどうフィードバックしよう。私たちの役目は「変換装置・橋渡し」であり、見て聞いて触れたことをコピーではなく愛媛用に編纂し、愛媛ブランドの向上に貢献できたらいいなと。初めてお会いする方が多かった今回の旅、この境遇を不思議と思わずして何を不思議と思う。皆さんとのご縁に感謝、そして陽はまた昇って新しい1日が始まる。

2016年9月15日木曜日

ミュージアムより面白い!

「覚えていますか?」「あ”っー!」と、25年前に一緒に働いた方に驚けば、GMのお店でご馳走になった一日。ご馳走になったお店は「居酒屋(寿司バー)」で満席。お客は日本人、外国人が半分半分。
カウンターに立つのは約30年間寿司を握るジャッキーさん(中国人)と韓国人、メキシコ人。カウンターにはデザート担当のキョウコさんというパティシエも常駐。マネジャーはカナダ出身の日本人。留学生などの日本人はビザの関係で皆無。出てくる料理は日本で食べるより美味しかったり(笑)。これが人気店の秘密か!

伊予銀行の高橋さんとJETRO NYへ伺えば、沼田さんから超有益な情報を教えていただき、自分たちの役割を明確にできたり、NY日本領事館では宮長経済部長と6次化品やみかんジュースの話題で盛り上がり、プロマーケティングの友人、リバティさんとは「愛顔の食卓」に参考になる店や食事情の最新情報を仕入れる。皆さんの温かい歓迎に熱くなる。

「ニューヨークは本当の意味で視察に値しますよ」と、リバティさん。仕入れた情報を編纂して価値に変えないと自己満足で終わるので自戒しよう。今回はまだ美術館や博物館へ行けてないけど、経済情報は時に美術館や博物館より刺激的なこと、多く学べると実感。

マンハッタンと自治体。

現在、マンハッタンで「アンテナショップ」を出しているのは新潟県のみ。以前は石川県もあったけど今はシンガポールへ移転したとのこと、石川県とNYは料理人の交流プログラムへ発展したとのこと。
そして「岐阜県フェア」を街中のキッチン用品店で見つけ鉄瓶などが展示販売されていた、また「飛騨牛の売込みは積極的です」との情報も入る。実は愛媛県営業本部も先日、NYを訪れ「鮮魚」の売込みをしていたとのこと。連携しなきゃ!

NYへの売込みが積極的なのは日本だけなく、イタリアも同じで写真はイタリアのアンテナショップ「EATALY(イータリー)」。想像してほしいのは「デパ地下の通路にテーブルが並び、食事している横を往来客が通る」光景。お酒の隣には「料理本などが並ぶ本棚」があり、テーブルウェアの棚の隣には果物が並んでいる。整然と並んでいるようには見えず、広い店内に複数のテーブルとイスが並び、大勢が席空きを待つ状態。

店内は平日なのに大入り。食事する隣を我々のような買い物客が通るのは慣れが必要だけど「新しい集客法」として面白い。日本でも「天ぷら」「寿司」「焼き鳥」などのエリアに分け、文化と食の両方を「学びながら食べる」という形態があったらと妄想。ありそうでなかった業態にワクワク感MAX!「Eatry」のヒントは「愛顔の食卓」で活かします宣言。

2016年9月14日水曜日

NYの日本人と日本文化。

ざっくり言うと、NYで暮らす日本人(留学生や駐在員含む)は約8万人。でもこの数は減っていて留学生は特に少なくなっているよう。日本食レストランは増え続け天ぷら、カレー、寿司、蕎麦など「食の専門化」が進んでいるが、日本食レストランを経営しているのは90%が中国人や韓国人など。日本人が経営する日本食レストランは非常に少ないとのこと。
言い方を変えれば「日本文化を日本人以外がビジネスにうまく活用している」。

NYでは健康志向が著しく、最近は「グルテン(小麦粉)フリー食品」が流行。ついでに「オーガニック」なんて(美味しいの?)なんて思ったり。写真はスーパーで見つけた「フルーツ飲料棚」。この棚に「愛媛のみかんジュース」を置くつもりはない(ターゲットが異なるから)けど、Sunkist、Dole、MinuteMaid、Tropicaに混じったらどうなるか?「味で買っても価格で負ける(オーガニックオレンジジュースが1リットル600円)」と実感。

「以前はティファニーにも日本人専門の対応者がいたけど、今は中国人や韓国人が主な顧客」「日本人学生とは数人しか会っていない」「日本人は3年で帰国するのでコミュニティに根付かない」と日本人は減少傾向なのに日本文化は年々求められているとのこと。愛媛うんぬんではなく、日本危し!

2016年9月13日火曜日

会いたい人に会う!

「おいっ!変わってないじゃないかジャイアン(と、呼ばれていた私)」「25年ぶりですね!」と再会はこんな感じで始まる。
「付き合っているのは知ってたけど、二人が結婚するとは思わなかったよ」とイジられれば「覚えていますか?酔っ払って中国街で行方不明になり公園で寝てたのを(笑)」と過去をほじくり返す私。当時「しゃぶ辰」で働いていた私は当時マネジャーだった彼と2人で深夜営業を切り盛りしていました。あー、楽しい思い出ばかり。

今、思えば大勢の人に可愛がってもらいました。NYの父と母もそうですが、このご縁は当時(将来に役立つだろう!うっしっし)と、計算されたものではなく、(自分なりに)一生懸命だった証と考えた方が都合がいい(笑)。私も右往左往して経営者になり、色々な人を見てきたけど、自分で可能性に制限をかけてる人、損得勘定している人は寂しい。

25年も経てば、年も取るし経験値もあがるのは確かで、意見交換中に営業に訪れた業者さんから「えっ!一緒に働いていたんですか?それってスゴイことですよ!」と驚嘆される。スゴ腕経営者になっても可愛がってくれる上司に感謝、そして泣く・・・。

2016年9月12日月曜日

泣けてきた。

経験至上主義者です。失敗したとしても糧にできるならOK!コンサル時代に「情報と分析を提示しても所詮、机上の空論」と痛感してから実践重視です。
「持って行っても商談できるの?」「難しいですよね」など、「それっぽい正論」をいうコンサルもいますが、それはそれ。誰からの指示でもなく、業務委託でもなく、自発的に「愛媛発の本物味」をご賞味いただくのです。酸いも甘いも経験からしか吸収できない!

正確にいうと、今回の出張は「Nourish Japan」のスタッフという身分です(笑)。Nourish Japanは妻が立ち上げた「海外へ愛媛の味を輸出する会社」です。ココ大(愛顔の食卓)とは連携し、生産者情報や商品情報などを共有しています。「情報の周りに情報は集まる」のは本当で、良い情報には磁力があると感じています。編纂して価値にしないとね!

写真はヴァンダービルト(鉄鋼王)が建てた「グランドセントラルステーション駅(1871年開業。なので通り名は「ヴァンダービルトAve)」。奥に見えるのは「クライスラービル(1930年完成)」。この景色だけは25年前と変わらない、まさか25年後に愛媛のみかんジュースなどを抱えて、戻ってくるとは思わなかった(笑)。そして今日も25年ぶりに、お世話になった方と再会を果たす!この境遇に泣けてきた・・・。

4年ぶりのマンハッタン。

松山を出発して約24時間、4年ぶりにマンハッタンに到着。(面倒だなぁ)と感じていた入国審査はESTAを登録済みで、なおかつパスポートも期限内であれば「セルフ機械対応」できることを知り、あっさり終了。米国主要都市に行かれる方は覚えておいた方がいい!
そして最大の懸念事項「試供品が破損していないか?」はホテルに入り、恐る恐る開けてみると全て無事で安堵。みかんジュースが壊れていたら悲しいですから。

今回のミッションにご協力いただいたのは濱田農園、田縁農園、やすまるだし、五色そうめん、みかんカフェ+尾崎食品、昆布森、八水蒲鉾、RIZから総計30kg以上の試供品の数々、皆さんの協力に感謝です。それらを伊予銀行駐在所やレストランオーナー、商工会議所などへ持ち込み、愛媛の味を先ずは知ってもらう作戦です。20年前にお世話になったご縁や友人、突撃もアリの4日間。

今日は9月11日。15年前の今日、アメリカ同時多発テロがあり3,000人の方が亡くなった日。今年も何もなく終わりそうだけど、マンハッタンは「追悼の意」でエンパイアステートビルディングなどは赤白青の照明でした。世界がより良くなるためにはどうしたらいいのか。世界経済の中心、人種のるつぼの中にいると考えさせられます。勝手に愛媛営業スタート!

2016年9月11日日曜日

今年も180人と。

愛媛県庁などへ就職する新規採用職員研修も8年目か9年目か。今年は180名を受け持ちNPO法人やボランティア活動についての研修。昨年はこんな感想でした。
これからの愛媛県を担う若者を前に思うのは【想像力をもって課題を見つけ、創造的に解決すること】の大切さ。彼らは愛媛県の舵取り役になるので、最後はビシッ!とエールを贈りました。

これまでの課題の多くは「ジグゾーパズル」のように、課題(ピース)が山積みでも明確なゴールがみえているので時間をかければ解決するコトから、「ルービックキューブ」のように、一面の色(課題)を揃えたとしても、横や後ろでは違う課題を誘発してしまうゴールが見えない多面的課題に直面しています。だから課題へは一人より大勢で向かった方がよいと思うし、従来の手法ではなく、時に新しい手法も必要と私は思います。

「今までの研修とは全く違い面白かったです」「気づきが多かったです」と研修生。きっと彼らとはまた会うと思うし、仕事もすることがあるかもしれない。これまでに私の研修を受けたのは約1000人。愛媛をよりよくする大作戦は静かに熱く実行中!頼むぞ!

2016年9月10日土曜日

GIVEの5乗が実現。

東京滞在18時間で松山に帰る。だけど思いがけない場面やヒント、そして「泉谷さん、このご縁は間違いなく正しい方向だと思うんです。」と言われてジ〜ンとしたり、濃厚な時間だった。嬉しいから自分が持つモノを惜しみなく提供しようと思う。
8年前の出会いから、ご縁で再会。共に行動することになるってスゴい!

ご縁は続き、写真の小田町にて講演後、「泉谷さん、覚えてますか?」と朝日新聞社の記者。名刺を差し出されて「おぉー!」と思い出す。12年前、当時の活動を追いかけてくださった記者で10年ぶりに松山に帰ってきたとのこと。そしてプレスリリースで名前を見て訪れたとのこと。お互いに白髪交じりになり、責任を負う立場になりましたね・・など、懐かしくて話に花が咲く。

(この不思議なご縁は何か?)と自分なりに考えると【損得、利害を考えずにとにかく、目の前にコトに一生懸命だった】のは確か。成果を意識したこともなかったし、些細なことにも全力だった30代。だから思い出も多く色々覚えてる。地域づくり関係者へ助言できるなら「GIVEの5乗」を贈りたい。「いづれ己に戻る」ことを信じて不恰好でも全力投球すること。損得を計算して権利や主張など、条件をつける人は残念!