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2025年12月6日土曜日

廃校、廃墟についての独り言。


「某アーティストのMV撮影で廃校、廃墟、ゴーストタウンを探しています。愛媛県からも提案いただけませんか?」という相談。

今回に限らず似たような「廃校、廃墟、廃工場跡など」を求める撮影相談は年に数回あり、毎回困るのが事実。

“ある”か“ない”かでは“ある”のだけど、提案しても、そもそも電気も水道も通ってないし、衛生状態もよくない、一言で言えば「環境」がよくない。が一つ。

もう一つは「撮影に伴う地域のイメージ悪化」を懸念する地元から断られる時もある。その気持ち、分かります。仮に撮影できたとしても、ファンが勝手に訪れて不法侵入や怪我をした・・・なんて時は、対処に困ってしまうのも事実。

でも、一方では(廃校、廃墟でも使えるなら・・・)という考えもあって、一定の廃墟好きな方向けに写真集もあるほど。

有名なのは「廃墟の女王」と言われる、神戸の摩耶観光ホテル(1930-1990)。
廃墟になっても佇まいなどがファンには根強い人気で、ドラマのロケ地にもなり、再活用の検討の糸口として注目されたり。

新浜市の別子銅山跡などは住友や市などが文化遺跡として保存しているから、訪れることができる。実際に撮影実績もある。

先日も閉校した学校にロケハンをしに行ったけど、気になったのは案内してくれた先生の「学校がなくなると、途端に地域の活力も失われますよね。」という言葉。

どんな形でも卒業生がいるわけだから、残して欲しいという気持ち。
閉校すると誰も利用する人はいなく朽ちていくだけで、見ていられないから更地にしてほしいという気持ち。

そこへ撮影。私情を挟む余地はないんだけど、これから、こういう廃校、廃墟は増えるから、撮影で盛り上がって、その後も・・・は、難しいんだろうな。と独り言。

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