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2023年12月8日金曜日

感じられる否か。


コンピューターとアートを融合させた先駆け人と言えば我々世代ではジョン・マエダが有名で、緻密な計算が織りなした作品に(絵の具や工具を持たなくてもいいんだ!)と思ったものの、自分のセンスの無さに諦めた思い出。
あれから30年余り、DXP(デジタルトランスフォーメーションプラネット)と題した企画展は、若かりし頃を思させてくれた意欲展示。

人の脳波を表現した作品、自動工程で永遠に出力される作品、投影した自分に着せ替えする作品、音に変化する作品、ARで仮想空間を生み出す作品、インスタレーションの世界を歩き回る作品、そして、体験したもののよく分からなかった作品・・・。

結論から言うと、それがアートか否かは自身で感じられるかどうか(≠理解ではない)で、DX自体はアートではないが答え。
でも、DXで目に見えないモノ(音や脳波、知覚など)が偶発的な計算で顕在化されると考えさせられるからアート。ただ、美術館で見てるからアートと思うだけで、商業施設で見たら、そうは思わないかもしれない。

DX自体はアートじゃないけど、仕掛け次第で鑑賞者を巻き込むことができる点がこれまでの現代美術とは異なる点の一つ。
と、なるとアートとかインタラクティブとかゲームとかの境界線は曖昧になり、大切なのは「感じられるかどうか?」となるから感性の具合になる。
エールラボえひめの新春号の話題に改めて書く!

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