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2022年1月21日金曜日

想像力の養い方。


「考え続けること」は、苦痛を伴うものです。それが答えのない問いや自問であればなおさらでしょう。日々生み出すことをやめない、思考を止めないホーンの驚異の一つは、その圧倒的な思索の持久力と強度にあります。
彼女らしいユーモアを織り交ぜながらも、結末や閉じることに向かわないあり方、深い川に潜りこむような思索の旅は、分かりやすさや予定調和を求めがちな現代の私たちに贈られた想像力のトレーニングのようです。と、説明文。

ひょんなことから入ったポーラ美術館の「ロニ・ホーン展」が想像以上に素晴らしく心のビタミンが満タンになった件。「ロニ・ホーン」という現代美術家を全く知らなかった。作品自体は存在しているだけなので感じるか否かは自分の心象次第。写真、彫刻、ドローイングなど多彩な作品に“しびれないはずがなく”、色々と巡らせた時間。これが現代美術鑑賞の醍醐味。

写真の液体に満たされているように見える彫刻は全てガラス製。よほど繊細なのか「撮影は離れて、絶対に作品に落とすことのないように・・・」的な説明が。この硬そうに見えて柔らかく、重そうで軽そうで、透明なのに不透明、動いているようで止まっている“曖昧”さに見入ってしまう。今年のテーマの一つ「曖昧さの価値」を感じることができて大満足。想像力をどうやって育めるかな。

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