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2016年9月15日木曜日

マンハッタンと自治体。

現在、マンハッタンで「アンテナショップ」を出しているのは新潟県のみ。以前は石川県もあったけど今はシンガポールへ移転したとのこと、石川県とNYは料理人の交流プログラムへ発展したとのこと。
そして「岐阜県フェア」を街中のキッチン用品店で見つけ鉄瓶などが展示販売されていた、また「飛騨牛の売込みは積極的です」との情報も入る。実は愛媛県営業本部も先日、NYを訪れ「鮮魚」の売込みをしていたとのこと。連携しなきゃ!

NYへの売込みが積極的なのは日本だけなく、イタリアも同じで写真はイタリアのアンテナショップ「EATALY(イータリー)」。想像してほしいのは「デパ地下の通路にテーブルが並び、食事している横を往来客が通る」光景。お酒の隣には「料理本などが並ぶ本棚」があり、テーブルウェアの棚の隣には果物が並んでいる。整然と並んでいるようには見えず、広い店内に複数のテーブルとイスが並び、大勢が席空きを待つ状態。

店内は平日なのに大入り。食事する隣を我々のような買い物客が通るのは慣れが必要だけど「新しい集客法」として面白い。日本でも「天ぷら」「寿司」「焼き鳥」などのエリアに分け、文化と食の両方を「学びながら食べる」という形態があったらと妄想。ありそうでなかった業態にワクワク感MAX!「Eatry」のヒントは「愛顔の食卓」で活かします宣言。

2016年9月14日水曜日

NYの日本人と日本文化。

ざっくり言うと、NYで暮らす日本人(留学生や駐在員含む)は約8万人。でもこの数は減っていて留学生は特に少なくなっているよう。日本食レストランは増え続け天ぷら、カレー、寿司、蕎麦など「食の専門化」が進んでいるが、日本食レストランを経営しているのは90%が中国人や韓国人など。日本人が経営する日本食レストランは非常に少ないとのこと。
言い方を変えれば「日本文化を日本人以外がビジネスにうまく活用している」。

NYでは健康志向が著しく、最近は「グルテン(小麦粉)フリー食品」が流行。ついでに「オーガニック」なんて(美味しいの?)なんて思ったり。写真はスーパーで見つけた「フルーツ飲料棚」。この棚に「愛媛のみかんジュース」を置くつもりはない(ターゲットが異なるから)けど、Sunkist、Dole、MinuteMaid、Tropicaに混じったらどうなるか?「味で買っても価格で負ける(オーガニックオレンジジュースが1リットル600円)」と実感。

「以前はティファニーにも日本人専門の対応者がいたけど、今は中国人や韓国人が主な顧客」「日本人学生とは数人しか会っていない」「日本人は3年で帰国するのでコミュニティに根付かない」と日本人は減少傾向なのに日本文化は年々求められているとのこと。愛媛うんぬんではなく、日本危し!

2016年9月13日火曜日

会いたい人に会う!

「おいっ!変わってないじゃないかジャイアン(と、呼ばれていた私)」「25年ぶりですね!」と再会はこんな感じで始まる。
「付き合っているのは知ってたけど、二人が結婚するとは思わなかったよ」とイジられれば「覚えていますか?酔っ払って中国街で行方不明になり公園で寝てたのを(笑)」と過去をほじくり返す私。当時「しゃぶ辰」で働いていた私は当時マネジャーだった彼と2人で深夜営業を切り盛りしていました。あー、楽しい思い出ばかり。

今、思えば大勢の人に可愛がってもらいました。NYの父と母もそうですが、このご縁は当時(将来に役立つだろう!うっしっし)と、計算されたものではなく、(自分なりに)一生懸命だった証と考えた方が都合がいい(笑)。私も右往左往して経営者になり、色々な人を見てきたけど、自分で可能性に制限をかけてる人、損得勘定している人は寂しい。

25年も経てば、年も取るし経験値もあがるのは確かで、意見交換中に営業に訪れた業者さんから「えっ!一緒に働いていたんですか?それってスゴイことですよ!」と驚嘆される。スゴ腕経営者になっても可愛がってくれる上司に感謝、そして泣く・・・。

2016年9月12日月曜日

泣けてきた。

経験至上主義者です。失敗したとしても糧にできるならOK!コンサル時代に「情報と分析を提示しても所詮、机上の空論」と痛感してから実践重視です。
「持って行っても商談できるの?」「難しいですよね」など、「それっぽい正論」をいうコンサルもいますが、それはそれ。誰からの指示でもなく、業務委託でもなく、自発的に「愛媛発の本物味」をご賞味いただくのです。酸いも甘いも経験からしか吸収できない!

正確にいうと、今回の出張は「Nourish Japan」のスタッフという身分です(笑)。Nourish Japanは妻が立ち上げた「海外へ愛媛の味を輸出する会社」です。ココ大(愛顔の食卓)とは連携し、生産者情報や商品情報などを共有しています。「情報の周りに情報は集まる」のは本当で、良い情報には磁力があると感じています。編纂して価値にしないとね!

写真はヴァンダービルト(鉄鋼王)が建てた「グランドセントラルステーション駅(1871年開業。なので通り名は「ヴァンダービルトAve)」。奥に見えるのは「クライスラービル(1930年完成)」。この景色だけは25年前と変わらない、まさか25年後に愛媛のみかんジュースなどを抱えて、戻ってくるとは思わなかった(笑)。そして今日も25年ぶりに、お世話になった方と再会を果たす!この境遇に泣けてきた・・・。

4年ぶりのマンハッタン。

松山を出発して約24時間、4年ぶりにマンハッタンに到着。(面倒だなぁ)と感じていた入国審査はESTAを登録済みで、なおかつパスポートも期限内であれば「セルフ機械対応」できることを知り、あっさり終了。米国主要都市に行かれる方は覚えておいた方がいい!
そして最大の懸念事項「試供品が破損していないか?」はホテルに入り、恐る恐る開けてみると全て無事で安堵。みかんジュースが壊れていたら悲しいですから。

今回のミッションにご協力いただいたのは濱田農園、田縁農園、やすまるだし、五色そうめん、みかんカフェ+尾崎食品、昆布森、八水蒲鉾、RIZから総計30kg以上の試供品の数々、皆さんの協力に感謝です。それらを伊予銀行駐在所やレストランオーナー、商工会議所などへ持ち込み、愛媛の味を先ずは知ってもらう作戦です。20年前にお世話になったご縁や友人、突撃もアリの4日間。

今日は9月11日。15年前の今日、アメリカ同時多発テロがあり3,000人の方が亡くなった日。今年も何もなく終わりそうだけど、マンハッタンは「追悼の意」でエンパイアステートビルディングなどは赤白青の照明でした。世界がより良くなるためにはどうしたらいいのか。世界経済の中心、人種のるつぼの中にいると考えさせられます。勝手に愛媛営業スタート!

2016年9月11日日曜日

今年も180人と。

愛媛県庁などへ就職する新規採用職員研修も8年目か9年目か。今年は180名を受け持ちNPO法人やボランティア活動についての研修。昨年はこんな感想でした。
これからの愛媛県を担う若者を前に思うのは【想像力をもって課題を見つけ、創造的に解決すること】の大切さ。彼らは愛媛県の舵取り役になるので、最後はビシッ!とエールを贈りました。

これまでの課題の多くは「ジグゾーパズル」のように、課題(ピース)が山積みでも明確なゴールがみえているので時間をかければ解決するコトから、「ルービックキューブ」のように、一面の色(課題)を揃えたとしても、横や後ろでは違う課題を誘発してしまうゴールが見えない多面的課題に直面しています。だから課題へは一人より大勢で向かった方がよいと思うし、従来の手法ではなく、時に新しい手法も必要と私は思います。

「今までの研修とは全く違い面白かったです」「気づきが多かったです」と研修生。きっと彼らとはまた会うと思うし、仕事もすることがあるかもしれない。これまでに私の研修を受けたのは約1000人。愛媛をよりよくする大作戦は静かに熱く実行中!頼むぞ!

2016年9月10日土曜日

GIVEの5乗が実現。

東京滞在18時間で松山に帰る。だけど思いがけない場面やヒント、そして「泉谷さん、このご縁は間違いなく正しい方向だと思うんです。」と言われてジ〜ンとしたり、濃厚な時間だった。嬉しいから自分が持つモノを惜しみなく提供しようと思う。
8年前の出会いから、ご縁で再会。共に行動することになるってスゴい!

ご縁は続き、写真の小田町にて講演後、「泉谷さん、覚えてますか?」と朝日新聞社の記者。名刺を差し出されて「おぉー!」と思い出す。12年前、当時の活動を追いかけてくださった記者で10年ぶりに松山に帰ってきたとのこと。そしてプレスリリースで名前を見て訪れたとのこと。お互いに白髪交じりになり、責任を負う立場になりましたね・・など、懐かしくて話に花が咲く。

(この不思議なご縁は何か?)と自分なりに考えると【損得、利害を考えずにとにかく、目の前にコトに一生懸命だった】のは確か。成果を意識したこともなかったし、些細なことにも全力だった30代。だから思い出も多く色々覚えてる。地域づくり関係者へ助言できるなら「GIVEの5乗」を贈りたい。「いづれ己に戻る」ことを信じて不恰好でも全力投球すること。損得を計算して権利や主張など、条件をつける人は残念!

2016年9月9日金曜日

急がば回れ。

営業会議ではない作戦会議。「愛顔の食卓の売上向上は、いかにして実現できるか!」に対して当事者の私から「企業や団体へのギフトセットを売り込めば大口顧客を確保できるのでは?」に対し、ブブッー!と【ダメ出し】をいただく(笑)。
なぜなら「企業の場合、先ずお得意さんを優先するので、お得意さんを差し置いて、愛媛の逸品を選ぶことはない。しかし、法人ではなく個人(社員など)は買うでしょう」とのこと。真剣な議論が嬉しい!

では「どうやって売上を向上させるか?そのためには、愛顔の食卓を運営するココ大の強みは何かを考えましょう」とファシリテーターの前田教授。これまでの実績や蓄積してきたノウハウなどから考えると【やはり"授業"だよね】という結論になる。(んっ!?授業が売上向上に繋がる?)と思われる方もいると思いますが、「商品を活用した授業=愛顔の食卓版授業」を通し、商品価値や生産者の想いを届けることが、売上向上へ遠いように見えるが確実な近道と結論。

と、いうことで早速、生産者を交えた授業を始めます。9月25日(日)11:00から、あすもさん(宇和島市)を迎えて【あすもは元気もん】、13:30からオダメイドさん(内子町)を迎えて【オダメイドはオーダーメイド】授業です。これらの授業は「試食付き」で500円です。ご参加いただき、商品力向上にご協力ください。いただいた意見を基に実践!

2016年9月8日木曜日

みかんジュース営業開始!

昨日の愛媛県小田町から700km、午後7時の渋谷に到着。すごい人ごみで路地に入っても、小田町はもちろん松山よりも人も多いし店も多い(笑)。歌っている人、抱きあってる人、喫煙所でたむろしてる人、スマホ歩きしてる人、呼び込みしている人。人々が消耗を競い合ってる雰囲気に(居場所はココじゃないな)と思い宿へ急ぐ。

「温州みかんジュース」と「伊予柑ジュース」を持ってきました(重い!)。自分でできることから始めようと、みかんジュースに興味ある方へ渡しています。それで取引が始まるわけではないけど、驚いて欲しいんです。味の振れ幅が大きい温州みかんと伊予柑を選んだのはそのため。「砂糖入ってるんですか?」と尋ねられたけど「いいえ、全く入っていません!100%絞りです」とハッキリ言える心地よさ(笑)。

私はお酒が飲めないから、ストレートでゴクゴクいくけど「もったいないから、焼酎と割って飲みたいですね」「凍らせてみたい」などの意見をいただく。確かにね!夏は終わってしまったけど、この100%ジュースを凍らせてシャーベットやかき氷にしたらどうなるんだろう?シャリシャリに焼酎いれてチューハイにしたら美味しそう。一人、営業営業!

鍵は連携!

写真は渡部さん(地域おこし協力隊)から拝借!
4つの道の駅「小田の郷せせらぎ(内子町)」「森の三角ぼうし(鬼北町)」「よしうみいきいき館(今治市)」「天空の郷さんさん(久万高原町)」について一気に質問できる機会が貴重だった地域活動ステップアップ大作戦。
テーマの「人口交流と6次産業化」について、話題づくりや地域との連携は上々でも「滞留時間増は課題」だったりと、赤裸々な発言に感謝。課題を改善し道の駅が更に充実するには単体では難しいこともあるので「連携」は必須と感じたり。

60名以上の参加者の多くが興味を持ったのが「オダメイド」の取組。その立役者は納堂さん、地域おこし協力隊として約2年前に内子町へ赴任。廃墟同然だった倉庫を片付け「ビヤガーデン」をしたり、使われていなかった加工場を活用しアイスなどを作ったり。オダメイドアイスは人気で「愛顔の食卓」でも取扱わせていただき、先日、追加発注しました。

「道の駅として今後も注目したいモノは何ですか?」と参加者。「アイスです」と納堂さん。「うちもアイスです」と松本さん(森の三角ぼうし)。「鯛です」と白石さん(いきいき館)。「柚子です」と、福田さん。そして「みかんジュースです」と私。私は皆さんを引き立てる「大根のつま」役で登場でした。愛顔の食卓も道の駅との連携強化だ!

2016年9月7日水曜日

ターゲットは誰か?

「お宅らはJAの関係者じゃないんだ!」と来店者。えぇ、JAに友人はいますが、JA職員ではありません(笑)。スタッフからは「アイスクリームを買って休憩スペースで涼んで帰るお客様もいました」とあれば、「お迎え帰りの親子がアイスクリームを同じく休憩スペースでくつろぐこと既に複数回」と報告も受け、昨日は「今週末に友人7人が来松するので手土産を7セット作りたい」とありました。

ターゲットは誰か?この事業を始める際も設定しました。ただ、前回の経験から年齢や収入、家族構成など一般的な「ターゲット設定」ではなく、「手土産を欲しいと思う人の心理」「逸品が必要とされるシーン」「土産を持たせたいシーン」など、年齢ではなく「求められるシーン」を複数設定しています。たどり着いたのは「不易流行(変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと)」。

商品は毎月変わっていきますが、変わらないのは感謝の気持ちであったり、相手を想う気持ちであったりと。すると、ターゲットが異なるのだから従来のマーケティングとは異なるでしょう。全ては来店者とのささいな会話。「自分にご褒美」「これから友人宅へ」など、現場に求められるシーンは溢れている!

2016年9月6日火曜日

苦労話を教えてください。

「オープンまでの苦労話を教えてください」と記者さん。「3つありました。一つ目はオープン日が決まらなかったこと」。調査、解体、施工、内装、美装などの工期が長引き、開店1週間前でも工事中で、引渡しがオープン4日前、商品納入が3日前、レジ練習が2日前からと「薄氷を履むが如し」だったのは秘密です(笑)

「二つ目は商品がない!?と慌てたこと」。取り扱い商品は季節性が高く、少量少数な品のため「12月になったら商品が揃う」「春まで待って!」など、最初は思うように商品が集まりませんでしたが、現在35事業者が参加し、数者と取引準備中、いづれ50事業者まで増えそうです。

「三つ目はお金が回るのか?心配だったこと」。事務所移転、えひめリソースセンター移転、全面リフォーム敢行など、総力戦で挑んでいます。そして、融資まで受けようとしています。幸いなことに金融機関も全面的に応援してくださるとのことで助言を受けながら作戦を立てています。
また、苦労話ではないけど「一緒に働きたいスタッフが集まるかどうか?」という不安はありました。しかし、そんな心配をよそに良き縁がありました(3名のうち1名は約1年前に、もう1名は約3カ月前に愛媛県へ移住した方、面白い!)

2016年9月5日月曜日

スケールアップ、スケールアウト。

痛恨のミス!スタッフに指摘していたのに自分ができていなかった!謝ると「問題ありません、大丈夫ですよ」と返答、なんて優しいんだ。そして、印刷会社から届いた大型ポスターを見て愕然!印刷色が異なり慌てて問い合わせると印刷会社のミスと判明、ご対応いただき一件落着。毎日、色々なことが起きますが、「その時の対応」は人としての資質が反映されやすい。指摘だけだったら誰でも言える。

「スケールアップ」と「スケールアウト」。例えるなら私の体重増加はスケールアップ、ココ大のエッセンスが他に展開されるとスケールアウト(笑)。スケールアウトのように見えて実はスケールアップがフランチャイズ。「スケールアップ」も「スケールアウト」も上手にいけば素晴らしいけど、地域づくりは「スケールアウト」が求められている。

「愛知サマーサミナー」のエッセンスを「シブヤ大学」が発展させ、ノウハウ移転で札幌オオドオリ大学、京都カラスマ大学、福岡テンジン大学、琉球ニライ大学へと広がり、ココ大も参考(友人達ですが提携はありません。)にさせていただき、それを徳島眉山大学が展開している。スケールアウトのポイントは「コピーではなく、地域密着のオリジナリティ」。コピーでは失敗します。

2016年9月4日日曜日

最も理解できない人。

仕事柄、色々な人にお会いしてきましたが「今までで最も理解できない人」かもしれない(失礼な表現でスミマセン!)ので書く。秋田県出身、20年間カンザスシティで暮らし、愛媛に来る前は横浜で暮らし、四国遍路を4回(うち一回は逆打ち)し、その逆打ちの時に築100年以上の古民家と出会い購入→蔵や土地など1500坪。放置され荒れた土地を一人で開墾。

古民家は「回り廊下」「いろり」のある純日本家屋。畳や床も全てリフォーム、大工らが入るも自らもコツコツと作業し4年。古民家と"繋げた"隣の蔵は洋風で壁のモノクロ調は自ら脚立に乗ったりして塗る。洋風となった蔵の調度品は「見ただけで品の良い」とわかる椅子、テーブル、絨毯、暖炉、絵画など。そして壁に備わった本棚には「芸術と人生(武者小路実篤著)」「ロココからキュビズム」「ドイツ表現主義の芸術」などが並ぶ。出されたコーヒーは明らかに上物の味!

某リフォーム番組も真っ青!で7500JPY/人から宿泊可能。「どれほどの費用を投入したんですか?」「結構つぎ込んだわね、あっはっは!」と女将さん。これほどの時間、お金、モノなどを投入しても金銭的回収は不可能と思える事業モデルに理解できず(笑)。「現状に至った経緯をどうお考えですか?」と私。「全てお大師様のお導きと考えてるの」と、60歳以上の女将さん。その場に居あわせた6人、むむっー!と強制納得(笑)。

2016年9月3日土曜日

郷土料理はハラル料理。

日本テレビと愛媛県とで撮影を控えるマレーシアのテレビドラマのロケハン。
フィルム・コミッションとして随行し情報交換する中でロケ地は概ねOK!になったけど、日本の撮影では気にしたことがなかった「食事、宗教」についてあーだこーだ。来日するマレーシアスタッフは「イスラム教」なので、食事は「ハラル料理」。

ロケ地周辺には「ハラル料理」を出す店はなく、悩みながら伯方島の「ファームインポーチュラカ」で西部さん手づくりの郷土料理をいただこうとしたら日テレスタッフが「これ!ハラル料理ですよ!」と叫ぶ。いぎす豆腐、酢大豆、ひじき、タコ飯、真鯛のカルパッチョ、ナスの煮物、糸瓜の酢物、味噌汁と地物いっぱい&健康的。これでコーヒー付で1000JPY。

正確にいうと写真の料理は「お酒、みりんなど」を使っているのでハラル料理ではありません。でもイスラム教を信仰する人は「肉は一切ダメだけど魚はOKの人もいる」とのことで「この料理をブラッシュアップしたらハラル料理ですよ」と思いもよらぬ展開。(もしかして、瀬戸内海の魚はハラル市場に売り込めるのか!?)と妄想。あっ!ダメダメ。今はロケハン中で撮影の成功に全力投球!

2016年9月2日金曜日

甘平の事実。

大三島で取材。「これらはどうしたんですか?」と写真の光景を尋ねる。「あぁ、コレは"甘平"です。甘平は皮が薄いのが特徴で、実が成長しようとすると皮が耐えきれず破れてしまうんですね。今年は雨が少ないから特に多いね」とのこと。甘平といえば愛媛県内でも1個700円程度で販売される高級柑橘、東京では1000円以上の味。

驚いていると「甘平の場合、一本の木から20%収穫できたらいいですよ」と更に驚愕の告白(表現を変えると80%がダメになる)。「だから高いんですね!」と納得したものの、次の疑問が湧く。「じゃあ、クイーンスプラッシュ(甘平の高級品=値段も甘平より高い)は、その2割の中から選ばれるということ!?」。「はい、そうです」。この事実を多くの人は知らないはず。

みかんの話。日本で最も出荷が多い果実は「みかん(782000t)*農林水産省平成26年産果樹生産出荷統計」です。愛媛県のみかんの総生産量は84919t(平成22年)、うち八幡浜がシェアNO1(42%)。柑橘まで含めると愛媛県は224000tで全国一。これを地域資源を言わず何を言う!という感じ。「えひめ南予通信大学」でも「みかん」は扱っていますし、次のプロジェクト開始!

2016年9月1日木曜日

コツコツ蓄積。

常設店なので写真の冷凍庫、冷蔵庫は購入しました(左のほわいとファームさんのは提供いただいています)。ちなみに写真の冷凍庫、冷蔵庫内だけで約30種類の商品が入っています。その他、レジや冷蔵庫、電子レンジなども購入しています。補助金を活用していますが、主体はココ大、責任もココ大。協力者として行政などがいるという構図です。「えっー!?自主事業で全部、自分たちで整えたんですか!」と驚く記者さんにレクチャー。

宇和島市の生産者・商品情報がやってくる。ドライフードの鯛雑炊や味噌汁。ブラッドオレンジのジュース、冷凍みかんなど。早速、問い合わせることに決定!特にドライフードは色々と可能性を感じさせる。未だ扱っていない商品に「缶詰」「レトルト食品」もあって、これらの商品が店頭に並ぶと店の魅力は更に増すと妄想。情報提供に感謝!

すると今度は商品提案の相談。詳細は省きますが「愛顔の食卓レーベル誕生か!」とこちらも妄想。お店には「気づきノート」というのがあり、来店者さんとのやりとり、仕草、感想、意見など気づいた些細なことを記録しています。前回も記録しましたが、コツコツと蓄積した内容がやがて大きな成果となり店の品質、商品力の向上に繋がるのは間違いなく新しい出会いに日々精進!

2016年8月31日水曜日

好きなことを仕事にしてません。

「好きなことの見識≠プロの見識」は違い、プロの見識は蓄積した経験に裏打ちされた「厚み」があります。
藤原さんは「りそな銀行」行員で「りそな総合研究所」のフェローとしてREENAL方式という手法で地域のやる気を引き出し成果をあげています。お金とコンサルのプロであり、初めてお会いした4年前に「(広げるだけでなく)蓄積した成果を活用しては?」という言葉にハッ!としました。

一方で勉強しても情報や経験を積んでも「厚みのない」コンサルもいます。起業のコンサルなら、自身に起業経験があった方がいいと思うし、事業コンサルなら事業マネジメントなどを経験した方がいいと思う。単に好きの延長にプロはないと思った場面に遭遇。正当な指摘だけして「やるかやらないかはアナタ次第」という勘違い半端コンサルは退場!

「好きなことを仕事にできていいですね!」と言われるけど、好きなことを仕事にしてません!「業務内容が好き」なんです。似て異なります。もともとフィルム・コミッションが好きではなくフィルム・コミッションが創出する価値が好き、ココ大が好きではなく、ココ大で取組める事柄が好き、愛顔の食卓が好きではなく、愛媛の魅力が結実した味が好きということ。

2016年8月30日火曜日

ONとOFF。

締切迫る案件を複数抱えていたので自宅作業で篭る。と、いっても50cm先には妻がいて朝6時から対面で互いに作業。
妻は自分の会社「Nourish Japan」の登記も完了し、経産省の創業補助金を活用し、愛媛の味をベトナムへ輸出準備中です。

作業に没頭していると補講や登校日で起きてくる長男と次男。準備を整え送り出し、また作業。すると「冷蔵庫から水が漏れてる!」という事態で電気屋さんへ連絡し、また作業に戻る。時々資料の作り方などを妻に伝えながら作業は継続。しばらくすると事務所から報告を受けて作業に戻る。
にわか雨に気づき、3種の案件にメドが着き、一休みと思ったら12時過ぎで長男が濡れて帰宅。昼食を軽く済ませ妻も私も作業に戻る。

その後も携帯やメール対応、飛込み営業への対応、電気屋さんによる冷蔵庫点検などを挟み作業は続く。時刻は17時過ぎ「夕飯の準備だね」と、妻と自転車でスーパーへ買い出しへ行く途中も互いの事業について意見交換。夕食での団らんを済ませた後も作業は続き21時に終了。12時間以上の作業でも積み残しアリ!「ONとOFF」が混ざる夫婦で経営者同士。これも自分で選んだ道!写真は集合写真前のOFF写真、こういう雰囲気が好き!

2016年8月29日月曜日

人を育てる。

「ココ大でのインターンシップがあったから就職できて、経験は今、活かされてます!」と、先日の対面授業で2年ぶりに再会した園部君が嬉しい言葉をかけてくれて思う所あり書く。

次世代を担う20代、30代を応援する理由は二つ。一つは「彼らにはロールモデルが必要だから」。彼らはNPO法人や地域づくり者ですが、給与は企業などと比べると低いです。しかし、そんな現状でも「稼げる(喰える)こと」を証明しなければ(結局NPO法人はダメだ・・)と思われるので、目標になるよう踏ん張ってます。

二つ目は「彼らにも次世代へバトンタッチして欲しいから」。私自身、60代の先輩達からバトンを受け継ぎました。なので、私から次世代へのバトンタッチは義務で、バトンを受けた彼らが次に渡すのは「我が子世代」になります。そうして環境は醸成されると願っています。SLDの山本さん、現在ココ大に籍を置く市川さんらが頑張ってくれないとね。

しかし、ルーク・スカイウォーカーがカイロ・レンの育成に失敗(スターウォーズの話です)したように、結果として失敗もあります。そんな時は相手を責めるのではなく、自分の力量が足りなかったと涙し、精進するしかありません(涙)