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2020年11月19日木曜日

複雑な胸の内。

伊方町役場前で10人乗りの車を見つける。運転席を見るとオジさんが新聞を読んでる「(私)こんにちは、この車は何ですか?」「(オ)コミュニティバスよ!グルッと回るんだ。」「(私)どこを回るんですか?」「(オ)あの山の中腹まで上がって降りてくるんよ、ココからは見えな・・・アンタ、どこから来たの?初めてかね?」「(私)松山です。えぇ、そんなもんです。私も乗っていいんですか?」「(オ)おー!えぇよ。」「(私)ちょっと時間がありまして」「(オ)ほいじゃ、このバスの沿線を紹介するけん。お乗り!」と見ず知らずのオジさんと2人旅スタート!

「(私)料金はいくらですか?」「(オ)100円よ!」「(私)ひゃ!100円?」「(オ)町が関わってるからな」「(私)このバスは、いわゆる“高齢者の足”ですよね」「(オ)そうそう!」と話してる間に脇道に入り、下り上がり山の中腹に到着。「(オ)見てみぃ、ココからの眺めがええんじゃ」と停車。「(私)いい眺めですね。写真を撮ってきてもいいですか?」「(オ)えぇよ。」とドアを開けてくれる。山あいに見える「伊方町」と海。

「(オ)伊方はいい所なんだよ。色々あるけどな」と大人の話になる。ザクッ!と言うと、地域資源の話で「有形と無形」といつも私が口にする種類の他にオジさんは「人工物と自然物」を挙げる。更に「正と負」「賑と寂」についても触れ、複雑な胸の内を見ず知らずの私に語ってくれる。バスは30分ほどで終点の役場へ。「(私)ありがとうございました。」「(オ)こちらこそ、ありがとう!楽しかったよ」とポケットから「(オ)これ、ハネモノだけど、美味しかったから」とミカンをくれる。オジさーん(涙)

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