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2021年2月18日木曜日

答えは現場に。

完全予事前申込制で当日はバッジ交換で入場というダブルチェックだった「スーパーマーケットトレードショー」。こういった展示会は“自分なりのテーマ(狙い・目的)”を持って行かないと時間だけが過ぎてしまう(ほど面白い)ので要注意。まずは併設の「デリカテッセン・トレードショー(いわゆる企業出店)」から。企業の新商品などを見ることができて、“テーマ”に合致にしたブースに話を聞きに行く。

漠然と感じていたコトを投げかけると手応が。担当者が分からないと総出で教えてくれて数人に囲まれる(汗)。売上が全てだから超本気。そして「スーパーマーケット・トレードショー」へ。こちらは取引を希望するメーカー生産者などで特に「地方・地域産品」が面白い。全国から自社自慢商品が並びアピール合戦。愛媛県も大きなブースを出し、その中で各商品を並べていた。他の県でも見られたけど、コロナ禍で担当者/関係者が不在なことも多く、話が深くならない場面もあったのは残念。

テーマの一つは「河内晩柑」についてで、やはり「河内」という名前を出すと「大阪」のイメージがパッ!と出る。でも「熊本県」が誕生の地。でも熊本県関係者も「河内晩柑」という名称は知らず「晩柑」とか「文旦(ザボン)」と続き「パール柑」なんていう品も(河内晩柑より大きく、一つずつラッピングされてた・・・)。ネットから膨大な情報を引き出して答えを出すのもいいけど、現場に行くと一発でわかるから良いなと。

2020年12月28日月曜日

予定調和ナシ!

色々とツッコミ所はあったけど、大学生が考えた河内晩柑を使った商品アイデアはどれもアリと思った件。①河内晩柑の果肉入りリキュール「背徳感」を抱える学生をターゲットに「お得」という代替価値を提供する点がポイント。②ショコラ・ドゥ・晩柑「検討の過程で新たな問いが生まれて放置せずに活かした」のがポイント。③オトナ河内晩柑マカロン「侮れない“スイーツ男子”がターゲット」が秀逸。「男子学生は専門店に入りにくいので来店する男子学生のスイーツ度は高いです」と、愛大ショップえみかの担当者。

④今までにない河内晩柑ジュース「チアシードなどのスーパーフードを入れたら、罪悪感から解放される」点がポイントだったし、⑤まるっと河内晩柑パンサンド「高カロリーだけど、自分へのご褒美に食べたいし絶対映える!」がポイントだった。今回のターゲットは「自分たち」だったので、考えやすかったようで、イメージが固まっていて伝えやすかったと推察。メンバーで会えず、リモートで考えなければならなかった中で、よく頑張りました。

私の役目は「審査会のファシリテーションと講評」で、試作へ進めるアイデアの選定予定が、甲乙つけがたく盛り上がってしまい、全てのアイデアは試作を前提とした「深掘り検討続行」となる。予定調和ナシとはこのことで、ココまで頑張った学生に(もう一息!)とエール。「アイデアを考える際に何が一番難しかったですか?」の問いへ「コンセプトを考え共有し言葉に表す所」と学生、いい経験してるね!と。

2020年12月8日火曜日

買物はアトラクション。

その昔「カルフール(2005年に日本撤退)」という倉庫型の大型店舗へ行ったのを思い出す。巨大なカート、そのカートのまま乗るエスカレーター。雑然として余計な装飾は一切ナシ、外国人従業員もいて、超広いのに入口と出口は同じ場所を通過しなければならない。行き交う人のカートには巨大な肉や水が山積みにされ、カートを一杯にするのが常識のようで、カートの1/4にも満たない我が家の買い物が可愛く見えたほど。

だけど会計は1万円を超えていてビックリ!いつもは1円単位で気にするのに・・・。魔法にかかったか?と思いつつレシートを見ると2000円、1500円、2500円・・・と単価は安くない!だけど、内容量が多いor巨大なので中身の1つあたりの単価は激安になる(水500mlが22円/本とか、パンが36個入とか、A3ノビサイズのピザとか)。そう言えばカフェテリアの品もボリューム&コスパが凄かった(この辺りはIKEAと同じか)

「家族や友人との共同購入が多いです。」「飲食店などの仕入れも多いです。」「ハレ(祝いごと)の日も多いです。」「外国人の方は非常に多いです。」「コロナ禍なので(外へ遊びに行けない中で)アトラクション(見てるだけで楽しい)のような買い物も多いです。」など紹介いただく。そんな傾向への対策なのか「オーガニックコーナー」あり、色々なオーガニック食品があるけど単価高い!(でも計算すると安い。)そして生鮮売場でミヤモトオレンジガーデンを見つける!ココはコストコ。

2020年8月27日木曜日

研修は笑ってナンボ。

「現実的かつユニークな」河内晩柑のPR作戦を考えるに際し、NGワードを3点伝える。(1)アプリの開発→アプリを開発してSNSで〜などのアイデアは現実味がないのでNG。(2)河内晩キャン→前回に出たアイデアで面白すぎたのでNG、河内晩キャンは“こみきゃん”のお友達らしい。(3)KAWACHI48→これも前回出て大笑いしたけど、今回も出そうだったので先手でNG、本題から外れそう。

すると「かわち ヴァン」という主人公がいまして、その彼の活躍の中に河内晩柑を登場させる物語風PRはどうでしょうか?と発表があったり、「コラボレーション」で他と相乗効果を狙うPRはどうでしょうか?と言うアイデア、テレビ番組風にしてYoutubeにアップしたらどうか?とあったり、これからの愛媛を担う新規採用職員、侮れません。「自由に発想できて刺激的でした」とアンケートコメント。

単に面白アイデアを研修目的にしたのではなく、大笑いした後に伝えたのは「正解・不正解のない問いの中でどう生きるか?」。今までは正解が求められ、正解を出す能力で評価されてきたけど、社会に出ると正解、不正解のない問も多く、今後は更に増えると思われる中でどうするか?「正解を探そうとしないで欲しい」と伝え、「常に自分に問う(自問自答)」の大切さを伝え、自分で考え抜く力を培って欲しいと。

2020年8月17日月曜日

あなたの知らない河内晩柑。

摘果された河内晩柑の果実を凍らせたらシャリシャリと米粒のようでスプーンで食べると一粒一粒からビリリッ!とくる「苦酸っぱさ」が弾けた件。1mmも甘くなく「媚びてない味」を気に入る。ヨーグルトやドレッシングに合わせたら美味しさが引き立つかもとなる。コツコツと確実に進めている「河内晩柑プロジェクト」。これまでにお世話になった企業や団体の元を訪れて試飲会&意見交換をさせていただき、成果は当初予定よりも濃い意見が得られたので災い転じて福となす。

「愛媛県が柑橘県と名乗れるのは5ヶ月間(3月〜8月)味わえる河内晩柑のおかげ」「河内晩柑の河内は大阪ではなく熊本の河内村のこと」「丸ごと搾汁する方法だと苦みや油分も入り大人の味になる」「1Lの河内晩柑ジュースは果実7個-8個分が入ってる(140ml/個)」「爽やかスッキリ味は他の柑橘にはない味」など、各意見交換は大いに盛り上がるも「今シーズンに河内晩柑を食べた人」と尋ねると0個が90%の事実。

購入ウンヌンの前に知名度・認知度が低さがあり、その要因が「美生柑、宇和ゴールド、愛南ゴールド、灘オレンジなど」同じ河内晩柑でも呼称が各地で異なっていること。なので「河内晩柑を食べたことはなくても美生柑は食べた」は同じ果実を食べている事実。この誤認識が一般化してしまい河内晩柑と結びついていないかもしれない。1歩進んで2歩下がった感もあるけど次は3歩ジャンプ!

2020年8月4日火曜日

22回/週のチャンス。


できない。と、一度は思っても、できるコトはある。不特定多数の老若男女へ河内晩柑の試飲会を計画したけど、昨今の状況を鑑みると難しいので「ズバッ!と意見交換できる場」に作戦変更、これまでお世話になっている企業などを対象に実施。早速、サイボウズさんから快諾を得られたものの「3密回避、少数、ソーシャルディスタンス」な試飲会になる(写真ではマスクを外していますが試飲時のみ外し、常時マスク着用でした。)

多くの6次化品に言えることだけど「一生懸命に作っても、知らなければ価値はゼロに等しい」。「飲めば・食べればわかる」はその通りだけど、「飲む・食べるまでが難し」くて、無数にある類似商品から選ばれるためには「美味しいのは前提なので、購入者にメリットをもたらす高付加価値品(機能性だけでなく、見た目や使用後の処理など)」でないと厳しいのが現実。「価格競争」だけは避けなければいけないけど、分かりやすい益なんだよなー。

1日3食(朝食、昼食、夕食)×7日(1週間)=食事回数は計21回、1週間に1度くらいは「おやつ時間」もあるだろうと推察すると毎週22回の食事機会があると仮定する。うち1回、6次化品を食べると5%、3回だと14%、5回だと23%の利用率だけど「0回」だと0%で無と同じ。生活様式も変わったので作り方も売り方も変えて(ブームじゃない)時流に合わせないと、成り立たないことだけはわかる。

2020年7月29日水曜日

あの手この手。

河内晩柑プロジェクト。予定通りなら試飲、試食会を各地で行い、集まった意見の本質を探り、これまでの情報と照らし合わせて河内晩柑ジュースが求められるシーンを描き、エイッ!とキーワードを導き出す頃だった・・・。不特定多数への試飲・試食がNGとなった今、方法を変えた。これまでお世話になり「協力しますよ!」と言ってくださる企業さんと有志の社員さんとの意見交換。大感謝!

「オンラインでもできるよね?」と言われそうですが、「できるorできない」の二択だと「できる」けど、期待する協議の質までオンラインに求めるのはまだ難しい(いづれ、実現するだろうけど、今の私のスキルやノウハウでは力不足)。特に「色々な意見が混ざりあい醸成して紡がれていき編み込まれて一つに成っていく過程」は対面型ファシリテーションならできるけど、オンラインではどう可視化するんだろう?

河内晩柑ジュースが3種類届く。中身はどれも1Lサイズで河内晩柑100%ジュース。1本あたりの値段も大差なし。しかし、箱を開けると早速異なりを発見。(うむ、そういうことか・・・)と一人納得。並べて見ると同じ河内晩柑なのに商品名やラベルの大きさ、デザインだけでも印象が異なる。さて「収穫時期や樹齢でも味は変わるんですよ」と教えていただいたけど、いかに!

2020年7月8日水曜日

アイデア100本ノック!

半分に切った河内晩柑を見て大学生「わっ、グレープフルーツみたい」。その通りで見分けがつかない(そう言えば実家にはグレープフルーツ専用のギザギザがついた三角形のスプーンがあった・・・)。そして職員の紹介の通り種がないから食べやすい。色は鮮やかなゴールド(別名「愛南ゴールド」と称していることに納得する)。「キレイ!」と並べて写真を撮る大学生に混じる(笑)

このあと、このグループは絞ったり、果実をキレイに外した外皮を「器」にして果実を山盛りにして映えたのか「河内晩柑盛り」をしてSNSにアップしていた。「大学生が考える商品アイデア」を託されてる学生があーだこーだ話す中で「分厚く輪切りにして、レモンソーダのグラスに添えてあるようにビッグバンカンソーダは?」と思いつきのアイデア言うも周りを凍えさせてしまい退散(涙)

餡子に果汁を練りこんだり、皮をチョコでコーティングしたりするのもアリだけど、繊細で複雑な発想よりも太くシンプルなアイデアもあるかもしれないと思ったり。そもそも食品に限っていないので非食品の方があるかもしれない。匂い爽やかな保湿クリーム、果実ソックリの石鹸、輪切りを模したメモ帳とか・・・。アイデア100本ノックできたら盛り上がり間違いナシだけど凍えさせませんようにしないと。

2020年7月6日月曜日

河内晩柑を穫る、飲む、食べる。

降水確率も高く「雨は降る」と観念していたのに、一時的でも日差しがさした愛南町。「オレ、晴れ男っす」と男子学生。行きの愛媛大学から愛南町までの2時間30分、車中は賑やかでお喋りが止まらなかった理由を聞いたら「皆んなと会うの5ヵ月ぶりなんです。」と喋れば「5ヵ月だっけ!マジで!」と隣の男子学生驚く。「リモート授業はどう?」「分かるような分からないで頭に入らないっす・・・」

「河内晩柑は3月末から7月末までの4ヵ月も収穫できる点も特徴の一つです。」「大きい実と小さい実では小さい実の方が味が濃いと言う人が多いです。」「河内晩柑には種がありませんが近くに甘夏などの木があると突然変異で種が入ります。」「房の皮は柔らかいので剥かずにそのまま食べる人も多いです。」「1個から絞れる果汁は200ml程度です。」「厚い外皮も活用できます。」

この取り組みは「大学生たちが河内晩柑を活用した商品を考えたら?」という内容で、参加したのは愛媛大学生30名。そしてほぼ全員が愛南町も河内晩柑も初めてと挙手。河内晩柑の収穫体験では袋一杯に詰めて、搾汁体験では味に感動して、河内晩柑ジュースの飲み比べでは好みを見つけて、河内晩柑を活用した土産の試食では意見を交わして、河内晩柑の魅力を体験した学生たち。「商品イメージできました!」と女学生、発表は3月。

2020年6月12日金曜日

思考の整理からスタート。

期待されていた様々な経済効果がゼロになり(自分とは関係ない)と思っていても巡り巡って影響するかもしれない。これまで接点のなかった業種同士がコラボすることで新しい価値を創出した。家飲み頻度が増え、持ち帰り品の高級化が進み、運動不足に陥る。ビュッフェをウリにしていたビジネスモデルは崩壊、工夫に満ちた味付けなどはYoutubeで公開され崩壊。ニッチ産業は更にニッチになりギグワークなどが活躍する。

状況を把握しても受益者のニーズ・ウォンツには直接結びつかない。なぜなら視点が「提供目線」であって「顧客目線」じゃないから。だから「その特徴を顧客目線で捉えた場合にどう思うか?感じるか?」に【変換】できないと永遠にニーズ・ウォンツは掴めないままになる(プロダクトアウトのまま)。とは言え、マーケットインで考えても市場は既に競合他社で混戦状態だから、アウトサイドインのような【未だ見ぬ(顕在化していない)ニーズ・ウォンツ】も見た方がいい。

そもそも【河内晩柑は愛南町にとって何なのか?】商売道具なのか?どんな拠り所なのか?立ち位置や意義はどこにあって、どんな願望があるのか?「分かっていたつもりだけど、突きつけられると言葉に詰まりますね・・・」と担当者。愛南町河内晩柑プロジェクトは職員を交えての思考の整理からスタート。「ゆっくり急げ」という言葉があるけど、まさにその通りだった時間。

2020年6月5日金曜日

あなたの知らない河内晩柑。

収穫は3月から6月まで。収穫時期によって味が異なる(ジューシー感からツブツブ感へ変わる→見た目もツヤツヤの初期から後半は斑点が表れる)。若木(10年ほど)と老木(30年ほど)では実る果実の味が異なる。1個あたりの平均の重さは350g/個。果汁は約40%(140ml)/個平均、糖度は11%。「和製グレープフルーツ」とよく言われる。河内晩柑は熊本県の河内村で発見されたものが愛南町にやってきた。そして愛南町は生産量日本一!

注目されているのが果皮に含まれている「オーラプテン」「ヘプタトキシフラボン」いう成分に抗炎症作用があると確認され、認知症予防に期待がかかると研究している愛媛大学談。個人的には果皮をチョコレートでコーティングした「オランジェットピール」を河内晩柑で作れたら幸せと妄想。そして「平山地区」「緑地区」という有名な産地もある(温州みかんは「真穴地区」「川上地区」が産地で有名)。

「丸ごと潰して油分も含めた美味しさに仕上げる」タイプや「果肉を絞り出してスッキリした美味しさに仕上げる」タイプなど、搾汁=味の出来具合も機械によって全く違う。これに収穫時期、樹齢などを組み合わせると従来品とは異なる価値が出ると妄想。そこへ「ウィズコロナ時代」がやってきた。新しい生活用式とはなんぞや!と考える。ピンチはチャンス!

2020年4月3日金曜日

河内晩柑園にて。

松山から2時間、愛南町にてロケハン。あたり一面に広がる河内晩柑にテンションがあがる。そして、園地から海が見えて素晴らしい!果実はどれも大きく黄色の果皮が葉の緑と空の青に映えていい!「いつが収穫時期ですか?」と尋ねると「あと1ヶ月ほど、これからまだ1cmほど太るけんね」と生産者。今売られているのはジューシーさがウリ、これからツブツブ感が出たり、甘酸っぱさとのバランスが出たりするとのこと。

河内晩柑の知名度がイマイチな原因の一つと思っているのが「愛南ゴールド」「美生柑」「灘オレンジ」「宇和ゴールド」など、同じ品種なのに呼称がバラバラで「えっ!?これも河内晩柑なの?」と驚いた経験あり(ちなみに熊本発祥の河内晩柑だけど、今では愛媛県が生産量日本一!)。これまで温州みかんについて色々してきたけど、ジューシーフルーツとも言われる河内晩柑に熱視線を送る。

諸々の騒動を感じながらも動かなければ何も始まらない。園地は高台にあり空気も澄んでいてスーハースーハーして全身の酸素を取り替える(笑)。帰り際、生産者たちの出資で営まれている産直市に立ち寄ると「お手製布マスク」がデザイン多種でS,M,L,LLと豊富に並ぶ(250円/個)。日々、暮らしは続くけど今までとは違う意識、価値観の中で生きているよねと車中にて。