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2012年5月1日火曜日

想像させる広告。


地下鉄に乗っていて「?」と思った広告がコレ。よく見ると地下鉄の実在する路線を自社の名前に並べた「コールハーン」の広告。(*実際には「O」線は無いので「Q」で代用)。

さらに文章を読んでみると、どうやら商品説明ではありません。「500万人/日が利用する地下鉄のエピソードをFacebookで共有しましょう。」と、何とも控えめな広告です。

消費者と商品を直接結びつけず、間に「エピソード」を挟むことで、「(商品のある)シーンを想像させる」。コールハーンのFacebookページに行きたくなりましたもんね。これぞ、広告宣伝の本質かな?と思いました。

100%の情報を消費者に伝え「想像させる余裕(隙間)を与えない広告」ではなく、例え、50%の情報でも「残り50%の情報は消費者に想像させる」。うまい広告だななぁと感服・・・。
*コールハーンは「靴」のメーカーです。

2012年4月27日金曜日

見せる大切さ。

赤枠に寄贈者の名前が彫られています。
「恋人たちの予感(名作!)」「キングコング(古典!)」「MIB(クール!)」「アイアムレジェンド(驚き!)」など、数多くの映画が撮影されたニューヨーク。その中でも我が家が家族向けにオススメするのが「ナイトミュージアム」。自然史博物館を舞台に夜な夜な展示物が動き出す物語で、化石や剥製、巨像などの迫力に大人も興奮。と、ココだけ見れば単なる「観光」ですが、気付いたのは動物展示の時に「GIFT」という言葉を目にした時でした。

展示品の一つ一つに「Mr~」「Ms~」「Mr&Mrs~」と寄附した方々の名前が彫られていました。顔写真などはありませんが、志のある人たちによってこの博物館は支えられていました。すると、色々な所に目がいきます。

「SPONSORS」「BENEFACTORS」「PATRONS」など、寄附、寄贈、協力した方々の名前があちこちに。その数ざっと数えても100名以上!多くの方々の志をみることができました。

日本でも神社の石柱や灯籠に名前が彫られたりしていますが、同じですよね。寄附というと「言わない美学」もあるかもしれません。寄附者はそうかもしれませんが、託された方はキチンと発信する責務を負うべきと学びました。

メッセージの大切さ。


ニューヨークを走っていると、目の前にトラックを見てみると「このトラックは恵まれない人たちへ食料を運んでいます、寛容な寄附に感謝」と書いてありました。想像ですが、食料に困った人たちへ集まった食料を運んでいるのでしょう。(そういう事をしている団体、機会があるんだ)と思いました。その時に思ったのが「メッセージは発信しなければ伝わらない」ということです。

日本では「(言わなくても)分ってよー」「(気持ちを)汲み取ってよー」という場面がありますが、私はちょっと苦手です。と、いうのも言った本人と受け取った相手の間に「解釈に幅」が出るからです。この「幅」が誤解や間違えを起こすと考えているからです。

このトラックのように明確なメッセージを発信することで、ストレートに届く他、共感も得られると思います。「あいまいさ(玉虫色)」の良さも分っているつもりですが、仕事ではありえないですよね。ニューヨークにきて、このストレートさが持つ力強さを思い出しました。

2011年10月28日金曜日

衝撃的な作品との出会い。

http://mika-tsutai.cdx.jp/works/manga.html
久しぶりに(なんじゃコリャ!)と、ブッ飛びました。いやぁ、衝撃的でした。

津田井美香さんというデザイナーの作品ですが、「マンガ皿」というそうです。ANAの機内誌「翼の大国10月号」で紹介されていました。「翼の大国」は毎号、アーティストの紹介をしており、(どんな新進気鋭のアーティストが紹介かな?)と機中の楽しみの1つであります。

で「マンガ皿」。現実の食事とコミカルな描写が融合して、食べる事自体がエンターテイメント化、コマ割マンガと化してしまいました。今までの定番は「食品サンプル(レストランなどのそっくりメニュー)」でしたが、ここまで我々の生活をドラマチックにするとは。あっぱれ、面白い!

有田焼、伊万里焼、萩焼、そして砥部焼・・・。「用の美」である日常の器とは全く異なる価値を創出した津田井氏、恐るべし・・・。


キモチのビタミン。

http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
時間をつくり、「ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)」へ行きました。
目的は、10月29日まで開催の「100 gggBooks 100 Graphic Designers」展。「キモチのビタミン」と書いたのは「気分的に元気が欲しかったから」。「心労」ほどでなく「気労(造語です)」が続いていたので、元気の充電に。

著名なデザイナーの代表作1点が一同に展示されているのは圧巻で、(おぉー来て良かったー)と3歩入って直ぐに思いました(笑)商業デザインは時代の鏡、当時の作品を見ながら、その頃の自分を思い出していました。

やはり、私にとっては大貫卓也さんが制作した豊島園の「プール、冷えてます」は、最強のメッセージ(広告)です。当時高校生でしたが、ストレートでシンプルなメッセージに「広告ってカッコいい!」と広告に興味を覚えたきっかけを与えた作品でした。

チャージ完了!作品集も買えたし、これで当分のビタミンは養えます。