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ヤノベケンジはリアリティを作品化 |
1989年から2010年までの20年間に登場した日本のアートシーンを紹介する「時代のプリズム展」を観たくて新国立美術館へ。
高校3年生だった1989年。1987年にキース・ヘリングが近所(パルテノン多摩)にやってきて(なんだこれは!?)と作品を知ったのもこの頃。
そして、大阪芸術大学映画科への受験に失敗して、浪人のイメージが全くわかず、父がアメリカへの留学を提示してくれたのもこの頃。
あの頃は「人と違うコト(≒切り口)に価値=存在意義」があった気がして、アーティストも自分の特徴(=差別化)を模索しながら社会へ問うていたような・・・個人の感想です。
だからか作品を見ていて、現在も活躍しているアーティスト、久しぶりに名前を見た人、知らない人など、まさに時代を反射したり、屈折させたり、発散したり“一筋縄”ではいかない作品が多かったような。まさにプリズム。
今は大御所とよばれるアーティストも皆んな若かった(笑)
それに当時は時事問題(反戦、チェリノブイリ原発、差別、環境破壊など)に敏感だったのかな?メッセージ性を強く感じたり。アートからみる世相のような感じも。
要するにキュレーションのおかげで当時を多面的に捉えた/考えさせられた作品が多かったこと。
1989年から2010年までのアートシーンは展示作品だけではないから、本当はたくさんあるのだけど、革新的なテーマ、切り口、技法などの作品を揃えたという感じか。
この20年間は映像表現も盛んになり、単なる記録映像も作品と呼ばれた時代。
その中で束芋の作品(公衆便女)が紹介されていたけど、簡単にナンセンスと片付けるには不思議な作品を久しぶりに観た(相変わらずよく分からないけど・・・。)
映像作品は他にもダムタイプ作品もあったり多く、これらの作品が2,000円で観られたのは、お得だったんじゃないかな?
ただ、ブリスベンの美術館は、入館料が0円だったのを思い出すと、日本のアートはまだ敷居が高いと言わざるを得ない・・・。
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