2025年5月7日水曜日

静かに起こる日常。

向こうに小さく見えるのがリゾ隠岐ロザージュ

西ノ島の人口は2025年3月31日現在2,455人(男性:1,243人、女性:1,212人、世帯数:1,448世帯)。
仮に一世帯平均2人で計算すると1,227世帯。一世帯1人の家も多いんだろうなと推察できる。毎年3%-4%ほど人口が減り続けている西ノ島。

人口には自然増減と社会増減があるけれど、高齢化率は2021年時点で47%とのことだから薬1,200ほどが高齢者。

そう思わせる出来事があり、毎日の朝散歩はロザージュの周りを一周するのだけど、ある日、海岸通りを歩いていると、昨日も一昨日も通った家の前に、その日は亡くなった方への大きな花輪が並んでいて、大きな花輪の差出人を見ると、故人は西ノ島に多大なる功績を残した人物ということが分かった。

そんな光景を通り過ぎて防波堤までたどり着き振り返ると、朝の静かな海辺に大きな花輪と灯りがボンヤリと見えて、映画のワンシーンを眺めているような錯覚になったり。

「今朝、いつも通る散歩道でどなたかの忌中に出会いました。」と言うと、「あぁ、〇〇さんね。〇〇に亡くなって今日が出棺のはず。」と、ごくフツーに教えてられて(そうか、島だから、さまざまな情報は知っていて当然なのか・・・)と、“島らしさ”に気づく。

「玄関に鍵なんてかけないよ。」「野菜とか玄関に置いてあることも多い。」なども聞いたけど、実は島独特の生活習慣ではなくて、愛媛でも玄関に鍵をかけていない家はあり、理由を聞いたら「声がけするから=生存確認のため」と笑いながら言っていた記憶。

島に長く滞在すると、歴史や文化など観光面だけじゃなくて、ごく普通の日常も目の当たりにする件。
派手なコトは起こらないけど静かに色々起こる島の日常。

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