2025年5月26日月曜日

2,000時間以上、5,000人以上と接して。


これまで2,000時間以上、のべ5,000人以上の小学生と接してきた
経験(ココ大付属学園)から児童支援員養成講座を受けることになったけれど、(経験値がゼロだったら講座は苦行でしかなかった・・・)と心底思った、セーフ!

色々な局面に直接対応してきたから、心理士の先生の話が刺さったこと。

【生涯発達】とは、生体が受胎して死に至るまでに生じる、心身の機能や形態の変化のうち、長期にわたる系統的、持続的な変化。


ブロンシェンブレンナーが提唱した生態システム論的発達論では、個人は社会環境に存在するシステムにおいて互いに影響を及ぼしながら生活していることを前提に、「マイクロ(家や家族との直接的関係)」「メゾ(家と学校、保護者と教師などと直接交わる関係)」「エクソ(親の職場、友人の家など間接的関係)」「マクロ(個人が属する地域、国家など)」として心理・社会的関係を四構造で捉えた。

児童期(6歳-12歳)は“好き”に打ち込むことで、自分の有能感に動機づけられてチャレンジ意欲がわく。その結果、自発性から勤勉さにつながり、自己価値観が形成される。
反対に失敗が続くと自分には能力がないと自分に失望して自己嫌悪感に陥る。

7歳-11歳頃の【具体的操作期】とは、状況を客観的に把握でき合理的・戦略的な思考ができ始める。“具体的な対象についてのみ”、論理的に考えられる。

12歳以降の【形式的操作期】とは、科学的思考が(一応の)完成を遂げる時期。内容や状況に関係なく、純粋に形式のみに従って論理的・抽象的・形式的思考ができるようになる。

仲間の存在は、家族を中心とした「タテ関係」から、同年齢・同世代と接触する「ヨコ関係」で協力や競争が始まる。自ら踏み出し地域や異年齢と交流するのは「ナナメの関係」。


仲間関係から「自己主張(気持ちや考えを伝える、友達を誘うなど)」と「自己制御(ルールを守る、感情に振り回されない)」などの自己制御機能を学ぶ。

仲間関係が醸成すると、「自力で問題解決できる発達水準」と「他者からの援助によって達成可能な水準」を見極めることができるようになり、一人では解決ができないが、“独力の判断”ができるようになる。

大人は、子どものレベルを見極めて刺激を与えるべきで、子ども同士が互いに刺激合えるよう助言や介入などのスキャフォールディング(足場かけ)も役割の一つ。

0 件のコメント:

コメントを投稿