2020年7月19日日曜日

社会問題啓発系

「プロミスランド(2012)」を鑑賞。一言で言ってしまえば「地域について再考させる社会問題啓発系」という感じ。こういう映画って大入り満員!大ヒット!などとは無縁の作品と思うのだけど、著名なキャストが勢揃いしているから、どんな気持ちでオファーを引き受けたんだろうと。ヒットするとは思えないからギャラじゃないし、監督?脚本?テーマ?地元で撮影?ベルリン国際映画祭で受賞もしてたのね。

大好きなので出演というだけで見てしまうウィレム・デフォー(同じ社会問題啓発系の「フロリダ・プロジェクト(2017)」では、しがないモーテルの管理人がフツーすぎて圧巻、フツーすぎる演技でアカデミー賞助演男優賞ノミネートの凄さ)主演の「ハンター(2011)」も同じ系統で思い出す。全編を通して主人公一人が多く静かな雰囲気(ハンターだから当然)の中で考えさせられる作品。

「ペコロスの母に会いにゆく」の監督を務めた森崎東監督が7月16日に92歳で亡くなる。「介護喜劇映画」という見慣れぬコピーに見たけど、ほっこりさを感じるのは、どこの家にもあるフツー(平均的な姿・様子)の日常が描かれているから共感するのかな。実は「フツー」は難しい。昨日、今日、明日、明後日とフツーに生きたいのに、生きれない。社会問題啓発系作品はそこを突く。

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