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2024年3月23日土曜日

そう言えば。


そう言えば、香港FILMARTでは全く話題にならなかったアカデミー賞。
昨年は「エヴエヴ」で大いに盛り上がり(7部門受賞)、それもミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァンのアジア系が受賞したから、香港という場も合い重なり話題になったのかな?
「君たちはどう生きるか?」「ゴジラ-1.0」が受賞したのも話題にならなかった。

私のアンテナ感度が単に悪かったのかもしれない。日本映画の受賞は快挙で間違いナシ。

それ以上に全く話題にならなかったのは日本アカデミー賞かも。こちらも作品賞は「ゴジラ-1.0」アニメーション作品賞は「君たちはどう生きるか?」が受賞したのね。

個人的に一つ添えたいのは、受賞作品にはフィルム・コミッションが撮影支援した作品も多いのだから、作品賞に付随して受賞させてもらうか、単独で「撮影支援賞」を設けてほしい。
「投票権を持つ日本アカデミーの会員にさせてほしい。」とも言ってるけど。

日本アカデミー賞の対象作品は、「東京地区の同一劇場で1日3回、かつ14日以上連続上映された40分以上の作品」という条件だから劇場公開されない配信作品は選考対象外。

伝統を重んじるのか?時代のニーズに合わせるのか分からないけど、海外でも映画館での上映を設定しているけど選考対象になってる。
生成AIで動画が作れるようになったから、益々ネットが主戦場になるのは間違いなし。

2024年3月22日金曜日

目的を果たせず!


ニュースで「横浜トリエンナーレ」を知り、会場の一つである横浜美術館へ。
横浜美術館といえば3月15日にリニューアルオープンしたばかりの美術館(全館オープンは2025年2月予定)。

そのリニューアルオープン企画が「第8回横浜トリエンナーレ/野草:今、ここで生きている」。
会場は横浜美術館の他に、旧第一銀行横浜支店、BankART_KAIKOなど広範囲。当日券を買いに横浜美術館へ行くと入り口の両脇&上から展示作品がズラリ。でもよく見ると布や段ボール、紐などでテントというかキャンプのよう。

説明には「キャンプ≒非常事態(戦争や災害など)という厳しい環境下で生活を強いられている人がいること、また誰にでも予期せぬ異常事態は起こり得る。」とあり、作品は危機を象徴しているとのこと。

写真の手前に映る吊るされた布は、パンデミックに触発された「プレッパーズ・ラボ」と題した「危機への下ごしらえ」をイメージしたインスタレーション。作家は元料理人。

吊るされた大きな赤い浮遊物は「今より厳しい環境に生きる自分ではないもの」に触発された「出土した葉」という作品。外皮だけの生物なのか?想像力が求められる作品。

展示空間を楽しんでいたら、時間が過ぎてしまう。外へ出たら突如、天候急変で雨&風&寒さ!暖を取りに美術館前の商業施設に入ったら、松山にはない店が多くて巡っていたら疲れてしまう。
横浜トリエンナーレに来たのに目的を果たせず!

不勉強極まりなくて。


松山宅にはTVがないけど、八王子宅にはTVがあるので、何気なく見てたら「マイナス金利解除に伴い、金利が1%上昇すると企業の7%が赤字になる。」と聞いて???となる。

借入時に発生する毎月の金利が高くなるので、個人の住宅ローンで例えると3,000万円の借入、35年返済(ボーナス無)の場合、金利1%の場合、毎月の返済額は84,685円。2%になると14,693円高い99,378円になる。と報道。
その結果、返済総額は3,556万円から617万円高い4,173万円という計算。600万円以上多く支払うのか!家持ってないけど。

企業も一般的に借入金利が0.5%上昇すると、企業1社当たり136万円(年間平均)の利息負担が新たに発生して経常利益を平均4.6%押し下げ、借入金利が2%まで上昇すると、利息負担は平均で545万円の増加、経常利益は平均で18.2%減少、赤字に転落する企業が増える計算。

愛媛県内で2月に1,000万円以上の負債を抱えて倒産した事業所は4件。低い水準との報告だけど、年度末に倒産は増える傾向もあり、PEST分析素材に加えよう。
昨年、2000万円を返済完了できて良かった。

マイナス金利解除によって得られる具体的なメリットはあるんだろうけど、自分自身が被らなければピンとこない・・・ではいけないんだろうけど分からない。

2024年3月21日木曜日

春のお彼岸。


父方の叔母(父の妹)が亡くなり2年。生前は、わざわざ松山にも寄ってくれた叔母家族。
叔母と叔父の一人息子は私より一つ年上で、家も比較的近いということから幼少期は遊んだ記憶があるけど、彼はその後、スイスへ渡り、30年以上スイス暮らし(現在も)。

帰省していた彼の企画で食事会をしようと、私の実家に集合となる。実は私の父(84歳)と叔母の夫(85歳)、父の兄(86歳)は仲良し80代ブラザーズ。と書いた昨年末。
三人合わせて250歳超、「今度、旅行に行くんだ!」と元気もいい。
だけど普段は叔父も父も一人生活。鉄板焼きを囲みながらワイワイできて親孝行のつもり。

デザート時間になり、彼が冷蔵庫から出してきたのはボウルいっぱいに入った「自家製ティラミス with スマイル」。(あれ?職業はパティシエじゃないけど・・・)となるも料理好きな彼。
足りない材料は代替え(チーズの一部をヨーグルト、リンゴのコンポートなど)で補い、メチャおいしいティラミスをいただき、聞けばスイスでも日本食を作っているとのこと。

イースターも近いから、卵型のチョコやチーズのお土産もいただき、彼と初めて会った長女も大喜び。

これまで私の従兄弟に会う機会がなかった長女、「突然、スイスに叔父さんができた!」と笑う。
叔母が繋げてくれた、一風変わった春のお彼岸ということで。

第16回金剛院弘法市。


先日の「高幡不動ござれ市」で、複数の出店者が「第16回金剛院弘法市」という骨董市をPRしていたので行ってみる。もちろん初めて。

骨董市や蚤の市って朝7時とか朝8時など朝早く始まるので一日が長く使えてGOOD・・・は個人の感想。
JR八王子駅から徒歩約10分(1.3km)で金剛院に到着。「高幡不動ござれ市」と比べると1/3くらいの規模のこぢんまりした骨董市。

「これ一個いくらですか?」「1個200円」「これで200円?」と目の前の人が店主とやりとり。ガサガサと同じ柄のボタン?を4個見つけ出し「これでいくら?」と店主が伝えた金額(200円/個)×4個で800円のはずなのに尋ねる。
すると店主「いくら?」と、その人に尋ね「えっ!?じゃあ500円は?」「いいよ。」と店主が返して売買成立。

オチは「袋に入れてもらえますか?」「袋代は100円だよ。」「商売うまいなー!」「フツー、袋は持参だろ?」と私に相槌を求めてきたので、うなづいて結局600円で売買は成立。

「あれ?お兄さん、この前も来たよね?」と「高幡不動ござれ市」では声をかけなかった店主から声をかけられる。「高幡不動尊のとき?」「そうそう。」

実は、その店では「ジョジョの奇妙な冒険/第一部」に登場する石仮面とソックリな石仮面が売られていてマジマジと見ていて今回も並んでいたから覚えてたのかな?

写真は縁起のよい七福神の後ろに涅槃像。さらに後には東郷平八郎氏の胸像。

2024年3月20日水曜日

ちょうほう菜を食べながら。


スーパーで見かけた30%OFFの野菜。多く並べられていて、なんだか可哀想に思い、手にしたら「ちょうほう菜」という野菜。

聞いたことのない野菜で説明を読んだら「小松菜+ターサイ=ちょうほう菜は、小松菜よりも柔らかく、茎に甘みがあります。」とのことだったので、ごま油&塩でサッ!と炒めて食べた感想は、良い意味の“ほんのり苦味”があり、シャキシャキして美味しかった。

ちょうほう菜が誕生した背景や狙いは分からないけど、野菜には安心安全を求める人が多いから新参野菜が受け入れられるには時間がかかるのだろうか?と、地域づくりの現場と重ねてしまう。
で、翌日も相変わらず、30%OFFで並んでいたのでまた買ってしまう。お得なんだもの!

スーパーを出ると露天が駅前にズラリと50mほど。地方自治体からの出店やフードトラック、ハンドメイド品などが並び、たくさんの人が往来。
これまた見たことのない料理?調理?に列ができてて、(イベントには安心安全よりも珍しさを求めるのかな?)と、横目に退散。

新種野菜と地域への新参者を一緒に考えてしまったのは、野菜や人に問題があることは少なく、受け入れ側(この場合は消費者や地域など)の意識一つで変わるんだけどな・・・と。

4月から環境が変わる人へ伝える立場の自分でさえも“無意識に意識/思い込み(≒アンコンシャスバイアス)”してるかもしれないと思い、心理学博士の妻とちょうほう菜を食べながら。

閃き大事。


愛媛県官民共創デジタルプラットフォーム「エールラボえひめ」のディレクターとして、愛媛県の課題改善などに取り組みたい方の相談対応の他に、毎月配信していたコラムの最終号を書き終えて入稿。

過去2年間で通算31号、2023年度では23号。読み直すと原稿を書いた当時の心境なども反映されているから、個人的にも面白いと感じたり。フラッシュバック!
「知らなかった!」「読み直したい!」という声もあるので、“てにをは”を整えてSNSで再掲できたら・・・。

「エールラボえひめ」での最後(たぶん)の相談も終了。
最後の相談は「閃いたコトを実現するには、先ず何からしたらいいか?」的な内容。概要を聞くと、とあるワークショップに参加した相談者は感銘を受けて、あるコトを閃く。
閃きの実現には自らのスキルが活かせそう!と思うも(これで本当にいいのかな?)と心配になり相談。

この場合、閃きの熱量も高く自分のスキルを活用して一気にコトを動かしたい!という気持ちは分かる。
だけど、その前にしなくてはならないコトがあり、それは「調べる(数える、比べる、尋ねる)」こと。調べるを省いて勢いだけで始めても、いづれ失速するのがオチ。

今回は特に“尋ねる”が大切と思われたので、関係者へのヒアリングなどからニーズや類似サービスなどを把握して、説明しにくい閃き(≒根拠のない自信)に仮説を実装させて強固にしようと。

閃きってこれまでの経験などの点が繋がった結果だから大事!

2024年3月19日火曜日

懺悔します。


毎月第三日曜日に開催の「高幡不動ござれ市」という骨董市を知り、天気も良かったので自宅から1時間30分(約11,000歩)歩いて到着。
高幡不動尊の境内には朝7時から70店舗ほどが出店とのことで、到着した10時30分時点で既に大勢の人でワイワイガヤガヤ。

いきなり目に入ったのは「草間彌生の無名時代のデッサン画」という商品で、値段は「ASK!」としか表示されおらず。「コレ、本物ですか?」と尋ねると「本当だよ!他にもあるよ!」と興味があると感じ取られたのか、色々と話しかけてきたけど、サインもないしね(習作だから当然)。

1998年発売の「オリンパスESPIO140M(シルバー)」が未開封品で500円だった!この35mmフィルムカメラ、ニョキニョキーと望遠レンズが出るタイプで当時のトレンド。
(500円は安い!)と、メルカリで調べたら未開封は5,000円以上する!
(500円で買い6,000円で売ればウッシッシ!)とよぎるも、純粋に骨董市を楽しみたいのだ!と理性が勝つ。

「これらね、病院から買ったんですよ。」という店主と話しながら、箱を開けたらメスやハサミなどが入っていて「これ、いいんですかね?」となり、店主に渡すと「あっ!これは銀製だ!」と何本か抜いて箱を戻してくれるも、私自身は買う気ナシ。
(言わずに買えば良かった!?)と思うも小市民だから・・・。色々ある骨董市の醍醐味。

写真の身長50cm以上あるビッグな招き猫は25,000円ナリ。

のべ5,000人以上!?


一週間後(3/26)は、ココ大付属学園【春休み】初日。“インチキ先生”に戻らないといけない。
申し込み受付を終えて、ボランティア保険の加入も済ませ、協力いただく関係各社への連絡も済ませ、大型バスのチャーターも完了、名簿も完成させて最後は名札づくり。

ワードで一人ずつ作成してシール印刷。ワードの起動に時間がかかるな・・・と思ったら、90ページ以上がズラズラッと表示される。

初参加の小学生は10人以上、1ページに一人の名札だから100ページ以上=100人以上となり、これまでの3年間で100人以上がココ大付属学園に参加したと分かる。

毎年、卒業する子(6年生や引越しなど)もいるけど、卒業者以上に新規参加者が多い事実。
でもココ大付属学園の一日の利用定員は40名と定められているので、この状況は申込み者(保護者)からして、嬉しいけれど手放しでは喜べない・・・と、言われたコトあり。

その通りで申し込みは先着制だし、参加できないと保護者は仕事の調整を余儀なくされる。
かと言って規模は大きくできない事情もある。

その問題は一先ず横に置かせてもらう。ゼロから事業を立ち上げて、100人以上、のべ5,000名以上の小学生と触れ合った自分にビックリ。適性というか耐性があるのかな?

このまま(4年目も)継続と松山市から連絡もあり、4月からは(つい先日まで幼稚園児、保育園児だった)新一年生もやってくる!怪獣たち(これホント!)と過ごすまでまと7日!
写真は、子ども達が描いてくれたインチキ先生の似顔絵。

2024年3月18日月曜日

アホなのか?


帰宅してから12時間後にはJFC事務局(東銀座)で打ち合わせ。
海外の撮影隊は“日本”で撮影したいけど、日本の撮影隊は“地方”で撮影したい。
一緒にグーグルストリートビューなどを見ながら説明すると興味をもってもらい、打ち合わせは継続。

打ち合わせの間にも撮影の相談が入るも「大自然のひらけた地平線で一人立って商品を説明」って、愛媛にもあると思うけど・・・愛媛よりも北海道のような平地じゃないかな?と。

「昼食に行ってきます。」と伝えて東劇ビルを出るも(ラーメン?天丼?ハンバーガー?)と悩み、何の味を欲しているか考えて、近くの中華餃子屋へ。

ランチメニューから八宝菜定食を選び、注文して気づく。(昨日までも中華料理を食べてたよ!)アホなのか?香港ロスなのか?
この餃子屋、従業員間は全員中国語オンリー。なので、香港滞在時と違和感全くなし(笑)。

出てきた八宝菜定食はボリュームもあり大満足。価格は950円(税込)。
950円ってことは45香港ドルってこと?えっ!香港で食べた麺が70香港ドル≒1400円だったけど、明らかに八宝菜定食の方がお得感あるけど・・・。
香港のコンビニ飯よりも圧倒的に安い。

海外の値段が高いのではなくて、日本の値段が異常に安い。いづれどこかで歪みが出るんだろうな。

ヌマるな危険!

日本円で5,000円から7,000円する缶も。

私の香港出張時と同時期にイギリス出張だった妻。アンティークタウンとして知られている「ハンガーフォード」という小さな街へ行った際に、お土産として買ったという「アンティーク缶」を見せてもらう。

左上の缶は、1953年6月2日にエリザベス女王の戴冠式を記念して作られた女王のイラスト入り、ビスケット缶のよう。70年以上前の缶。

右上の缶は、形状が波打つデザイン。側面が赤く、フタにはコートをまとい行進する女性が描かれているホリデー缶、キャンディー缶。

右下の缶は、イギリス御用達のタバコ会社W.D. and H.O. Wills社のシガー缶で、側面には商品名と、空気穴がある。80年以上前の缶。

左下の缶は、イギリスのビスケット会社
Mcvitie & Price社のビスケット缶。日本でもマクビティ社のCM♪が流れていたのを思い出す。90年以上前の缶。

どれも相当古い缶だけど、経年劣化でボロボロでもなく、錆も汚くなく、凹みや破損もなく、どれもいい味が出ていて、これまで全く気にしたことも、興味を持ったコトもない缶に対して、コレクターがハマる理由を理解して、興味を持ってしまう・・・。
ちなみに妻は私に右下のMcvitie & Price社のビスケット缶をくれる。

既にスターウォーズのアンティークが手元にあるから、ヌマるな危険!

2024年3月17日日曜日

またね、香港。


香港FILMART最終日。最終日まで残ってくれるFCメンバーにお礼を伝えながら「じゃあ、次はいつ会えるかな?」「そうですねー、研修?」「研修・・・あっ!総会があるね!」「ホント!総会!泉谷さんも総会に来れたらいいのに!」「えっ!?あの・・・理事長なので総会はマスト出席です・・・。」「アハハッーーーーー!そうでした。」と、大笑いしてゴマかしたのは〇〇FOのTさん。長い付き合いだから、理事長と思ってない(笑)
学長日記を毎日読んでくれているとのことだけど、あなたのコト!

香港国際航空に到着。ラウンジはJALではなくカンタス航空のラウンジを利用。時刻は14時過ぎ、昼食抜きだったので最後の香港料理を食べて、いざ搭乗。またね!香港。

機内食はラウンジでの食事を想定していたので、事前に軽めのフルーツ中心に。
このサービスは搭乗24時間前まで受付可能。ちなみにフルーツ食の場合、アイスもフルーツになる。
そして、20時過ぎに羽田空港第3ターミナルに到着。ただいま!日本。
時差の都合で時計を1時間早める。

入国審査は、課税申告書の記入や登録を済ませていれば、入国審査ゲートから素通り。拍子抜けの早さ。私はトランクなど預け荷物もないので、ほぼスルー。

ただ、ここからが長かった。JR線で事故発生で運行が乱れ、迂回しなくてはならず、乗り継ぎなどを経て自宅に着いたのは22時過ぎ。

自宅には同日早めにイギリスから帰国した妻もいて、久しぶりの再会。

たかがお土産、されどお土産。

皆んなで分け合った後だから破れて・・・。

海外出張は数日間の日程なので、周りの協力で成り立つ。お礼の気持ちも兼ねて香港お土産は欠かせない。
昨年も香港在住の方から情報を仕入れて、「稘棧茶行(KI CHAN TEA COMPANY)」でお茶を買ったり。

しかし!現在は円安で
価値が暴落、一個20香港ドルのパイナップルケーキは400円超だし、25香港$の飲料は500円超、70香港$の麺は1400円超、コンビニで手に取った昼食を計算したら100香港$(2000円超)だった。一言で言えば、これまでの2倍!
分かってるのに、これまでの価格と比較してしまい手が出せずにいると・・・。

「これ、美味しいですよ!」と、香港在住の通訳さんが差し入れてくれたクラッカー。
食べてみるとメチャ美味しい。聞けば地元の人も好んで食べるお菓子で、安いし有名、スーパーで入手できるとのこと。
「クッキーやクラッカーなどのお菓子はイギリス領だったから美味しいと思いますよ。」
話を聞いてた周り一同「お土産はコレでいいんじゃない?」となる(笑)。

早速、近所のスーパーへ行くと発見!美味しいクラッカーをゲット!
お土産用に開発されたお菓子も悪くないけど、地元の方オススメのお菓子は保証されてる感じで安心。

「お土産を渡す際に、“昨年までは200円でしたが、今年は400円でした”とは言わないもんね・・・。」と、たかがお土産、されどお土産。

2024年3月16日土曜日

M+


噂通りスゴかったけど、まだ成熟してない感を端々に感じたので、1年後、2年後に改めて来たいな・・・という感想。

西九龍文化地区に位置するM+は、2021年11月にオープンしたアジア初の世界的なヴィジュアル・カルチャー美術館。香港、中国本土、アジア各地、そして海外からのM+コレクションは、ビジュアルアート、デザイン・建築、動画の3分野と、香港のヴィジュアル・カルチャーという分野を網羅している。という説明。

ビジュアルアートならFCの範疇(映画館も入ってるし)だと、西九龍地区へ。
M+周辺の再開発は盛んで、ギャラリーがオープンしていたり新しいアート&カルチャーの発信拠点とのこと。

全く知られてないのはコロナ禍でオープン(2021年11月)したから。コロナ禍では入場制限もあってPRもできず。私自身も教えてもらい、存在を知る。

地下鉄九龍駅から高級ブラドが並ぶショッピングモール内を歩き、5分ほどでM+の表示が見える。
モダンな建物自体がアートそのもの。1階エントランスはチケット売り場や柱に表示されるデジタルサイネージなど近未来的でカッコいい&メチャ広い。

時間が限られていたので有料階(作品展)は諦め、無料階のテラスガーデン(3階)へ、ちなみに1階も無料エリア。
テラスガーデンからは香港島が一望できて、そのうち撮影スポットとしてにぎわうはず!

「成熟してない」と思ったポイントはミュージアムショップで、奈良美智、村上隆、空山基、田名網敬一など日本人が多く、M+のオリジナル品が充実してなかった・・・のは個人の意見。
勝手に期待値を上げていて猛省。

香港ホテル滞在記。

Charterhouse Causeway Bayでの宿泊部屋

事情があって2箇所のホテルを利用した今回。最初の2泊はベストウェスタンホテル_コーズウェイベイ(Best Western Hotel Causeway Bay)
路地の突き当たりにある33階建てのホテル。フロントは3階で11階に宿泊。

部屋はダブルベットルームで、日本のビジネスホテルと同程度の広さにワイドシングルが二つ並んでたからデスクスペースはなく、PC作業はベッドの上 or 出窓の物置スペースしかなく、やっぱり綺麗な写真とは違うな・・・という感想。天井は高く窮屈感はナシ。
実は他のFCも宿泊していたと判明したけど、皆んなと宿泊した部屋とは違ったようで・・・。

3泊目からからはチャーターハウス_コーズウェイベイ (Charterhouse Causeway Bay)に宿泊。20階建ての19階に宿泊、フロントはロビーにあり、立地も地下鉄駅が近くに、ホテルの目の前はバス停。


BWと比べると部屋にはデスクもイスもあり、快適に作業ができた。ちなみにベッドは大きめのダブルベッド一つ。こちらも天井は高く、
窮屈感はナシ。


ただ、実はこの部屋、隣部屋との“コネクテッドルーム(部屋内部のドア一枚で互いの部屋が繋がってる。)”で、鍵はかかっていたけど、お隣の声や生活音が筒抜けだった(ひゃー!)

BWとChの違いは値段で、Chの方が少し高い。これは立地が理由と思う。
日本では、体験できないホテル体験。なんでも楽しめ!

2024年3月15日金曜日

ぬるま湯から出ろ。

雨の路地、ホテル前

些細なコトが面白く感じる香港。これは実際に体験してみないと分からない。
  • 香港(≒海外)では空港や百貨店のトイレ(小便器)は日本の形状と違い下までない、位置が高い、だから子供用は小さくて低い。
  • 日の出は日本より遅い、なので日没も遅い。日本との時差は1時間遅い。
  • ホテルの部屋はコンクリ?石?だから素足では冷たい、便器は丸型だったり四角型。当然、便座は温かくなく、ヒャッ!となる冷たさ。
  • シャワーは操作を間違えると容赦ない熱湯が出る、内装が石だから小指をぶつけると悶える。
  • 歯磨き粉は栓がしてあるからフタを取ってフタの突起でブスッ!と栓に穴を開けないと出てこない。ちなみに歯ブラシは日本の倍くらい大きい。
  • ベッドも高いし硬い。9時にハウスキーパーがノックの後に鍵を開けて「ハウスキーピング!」と入りそうになり、慌てて「20分後にお願い!」と追い返す。で、20分後に部屋を出ると廊下で待機していて、「サンキュー」と言いながらガサ入れのように入ってきた(笑)
  • エレベーターは「閉じる or 開けるボタン」のどちらを押しても扉が閉まる。
  • 地下鉄のエスカレターの速度は日本の2倍、松山空港の到着エスカレーターより3倍速いから気をつけないと転ぶ。
  • 窓からの眺めは規則正しく並んだ窓窓窓の景色、ベランダがないから洗濯物は高層でもダイナミックに窓から出して干してる(風で飛んだら絶対に見つからない)
  • この時期の気温は20度前後、外気はモワッとしてるけど、室内は除湿なのか?空調が効きすぎてる所が多く寒い!「半袖持ってきちゃったー!」は初香港のFCの嘆き。
  • クラクションは意外と聞こえないけど、パトカーや救急車のサイレンは24時間けたたましい。
  • 野菜や果物、肉や魚などが生生しくて売られていて、剥き出しの営みを感じる。
あぁ、いつの間にか“ぬるま湯”に浸かっているかも・・・と思わせてくれる香港。LOVE。

潮流。


マーケットは市場の鏡なので、トレンドと言うか、潮目というか、キチンと見ると、これからの時代が見えて、今年のFILMARTでは大きく3つのトレンドを確認。

一つ目は「アニメ作品の躍進」。これは去年のFILMARTでもそうだったけど(実際はもっと前から)、拍車、勢いづいていて、アジア圏であろうがヨーロッパ圏でも顕著で、かつクオリティも高く、その高さゆえに「表現手法」がファンタジー系から劇画系、超リアル系などバラエティ豊かになる。

この背景にはアニメに慣れ親しんで育ったクリエイターも鑑賞者も若い世代が台頭してるから。

二つ目は「作品の多様性」。驚いたのはのFILMART入り口は“つかみ”なのでド派手な装飾物でのPRや巨大なモニターで作品紹介をしてるけど、その巨大なモニターに映ったのは男性同士がキスをしているアニメーションで、思わず立ち止まってしまった。
いわゆる「BL(ボーイズラブ)系」で、理解はしても慣れぬシーンがドーン!と映し出されたのには驚いた。

作品の多様性と言えて「あれはファンタジーですよ。」と、冷静に教えてくれたのはJFC事務局長。(そうなんだ・・・。)

三つ目は「撮影テクノロジーの小型化」。もう巨大なスタジオや巨大な装置は不要かもしれない・・・。カメラはiPhoneでも十分だし、クレーンもコンパクトでプログラミングで全自動撮影。カメラマンはカメラではなくPCを操作。

日本では特に人手不足に陥っているから、この流れはプロとアマの境目をいづれ消失させる。
こういう機会での役目は数年先を見るのが仕事だけど、着実に現実化してる。

2024年3月14日木曜日

レセプションのハシゴ。


「もっと、会おうぜ!」とリップサービスしてくれる一年に一度しか会えないTIFFCOMのCEO椎名さん。
オープニングセレモニー後にわざわざ、JFCへ立ち寄ってくださり意見交換&情報共有。

これが日本だったら、アポを入れて会議室でキチンと構えて&整えて・・・だけど、ココは香港&マーケット。気軽に話せるのがいいし、20歳以上も年下な私を面白がってくれる。

そんなTIFFCOMは10月31日から11月1日に開催とTIFFCOM主催のレセプションで発表。
このレセプションは招待制なので、面白い人が来場して意見交換&情報共有。
フィルム・コミッションは制作現場については知ってるけど、外縁のコトは同じ映画なのに知らないこと多し。
対面で話すコトってメールや電話の内容と全く違うし、得られない情報が多いのは本当。

1時間ほどでTIFFCOMのレセプション会場を後にして向かったのは、次のレセプション。
向かった会場は映画に出てきそうな夜間なのにプールが照らされてテーブルにはユラユラと火が灯るホテル。

「香港で繋がろう!」と映画関係者のほかに、国の文化担当者、国際映画担当者など、これまた普段では絶対に会えない人たち。

そして「次のレセプションに行くから」と去る人々。レセプションのハシゴって・・・。

映画は世界共通語。


ジャパンFCブースは連日大盛況。インドネシア、韓国、中国、香港、シンガポール、フィリピンなどから撮影相談。日本からも共同制作の話が持ち込まれたり。

内容も企画にリアリティを出す相談だったり、撮影の季節だけは決まってたり、日本でのロケーションを探していたり、インセンティブを探していたり・・・縦横無尽の相談内容に対応する各FC。その合間に愛媛県の紹介もさせてもらう。

ジャンルも色々で、人間ドラマ、遠距離恋愛、スポーツなど色々ある中で、ふと気づく(と、言うか知ってしまう)。

個人の意見&感想です。タイやフィリピンでは「一定数でホラー作品」が支持されていて、それも血しぶき、殺戮系なスプラッター作品よりも「Jホラー」とも言われる貞子や呪怨などのゾクゾク“身の毛がよだつ”怖い系が人気のよう。清水崇監督は向こうでも有名らしい。
ホラー(映画)って世界共通語なのね。私は怖いのが苦手だけど。

写真は各地のFCが車座になって映画制作者の話を聞いてる所。制作者にとっても日本各地の情報が聞けるっていいと思う。ちなみに他のブースで車座になってディスカッションしてる様子は見てないから日本独特なのかな?

「今年から来年にかけて3-4本は確実に来ますね!」と数本のディスカッションを終えて手応えを教えてくれたFCたち。実り多い機会でよし!

海外作品誘致策。


制作会社やプロデューサーにとって制作費の抑制は職業上の使命、事情はよくわかる。
日本でフィルム・コミッションが誕生して20年以上、世界のFCと比較すると「制作費のインセンティブ(優遇制度)」は脆弱で、制度の必要性を関係各所に働きかけて、内閣府での検証を経て今年度から経済産業省の主管で始まった日本のインセンティブ制度。

これでインセンティブが「ある or ない」では「ある」になり、海外制作者の反応は格段によくなった。「制作者に提示したら半数以上が、“話を聞きたい”と言ってきました。」が物語っていて出だしは上々。

だけど、世界は既に何十歩も先に進んでいて、「ある」の段階から次段階の内容や質が問われていて、制作費の25%のキックバック、地元のスタッフを撮影期間に雇用したら50%補助など、メニューが豊富になり、撮影誘致の決め手の一つが「資金提供」になって久しい・・・。

日本ではこれまで、100万円、700万円など各FCが独自に助成金や補助金という名目で出していて成果を出しているけど、今度は「資金調達ありき」で相談してくる制作者が現れたり。
世界と同じ土俵にあがると否応なく渦に巻き込まれるというか、Welcom to シビアな世界へ。

制度はできたから積極的活用だけど、インセンティブが誘致の全てではないと思わせる“何か”が必要だけど、やっぱりそれは唯一無二のロケ地(SHIKOKU Island,SETOUCHI SEAと伝えると知ってる人多し!)と、自分に言い聞かせ。