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2023年6月27日火曜日

隠密行動。


夜間撮影、ロケ地に先乗りすると既に人だかり。撮影には見学者はつきものだけど(あれ?このシーンにエキストラはいなかったような・・・急遽入れたのかな?)と思いつつ、撮影隊を待っている間にも見学者が増えてくる。
制作部がやってきたので事情を聞けば、情報が拡散されてしまったようで「このままでは撮影は難しい」とのこと。見学者へ尋ねても「誰が来るか分からず」集まってた。

夜間の突如なロケ場所変更は胃が痛い・・と覚悟していたら別場所を抑えていたようで、急遽別場所になるも既に夜は深く。見学者には何も言わず隠密に移動。
新しいロケ地は夜更けなので人も少なく、演出も一部を変えて撮影。(旧ロケ地は大丈夫かな?)と心配になり関係者へ連絡すると、問題なく見学者は減っていったとのことで安堵。
と、思っていたら撮影車両を追いかけてきたような車が数台きた!スゴい執念。

仕切り直しの撮影は順調に進み、見学者もなく静かに終わる。片付けも終盤になった所で制作部が「夜食です!お疲れさまでした。」と差し入れてくれたのがハンバーガー。
すっかり冷めてしまい、その場では食べなかったけど、翌日に温めたらおいしかったこと。せっかくなので、ロケ弁リストに「つなぎ(間食)」として入れさせてもらう。

逃げて!


自分を資源化して社会に投じて欲しいと伝える。
平たく言えば、社会へ貢献したい人が増えれば、益々コンチクショーな世の中でもニヒリズムのペシミストでも1mmは今よりは良くなるんじゃないの?と信じられる。
だけど「指摘する人≒口だけの人」にだけはなってはならず、ミリでも行動が伴う人になって欲しいと思う。そんな人が現れたら生気を取られるだけなので逃げて。

閑話休題。何の免許も資格も持ってない(そもそも受けたこともないし、必要とも思ってなかった)から、これまでを不思議がる人も多いけど、自分でも分からない。
強いて言えば「フィルム・コミッション」とか「市民大学」など、自分が興味あるコト、したいコトを世に問うてきた感じ。

正直にいって、始める動機は不純でもエゴでも何でもいいと思っていて、その代わり(他人がどう思おうが、お金がどうであろうと、心底やりたい!)と思えるかどうかで、凸凹な時でも続けられる支えになると思う。

凸凹は避けられないけど、続けていれば比重などは自分でコントロールできると分かる。
で、またココで現れるのが「うまく行くならすると言う人≒失敗したくない人≒おいしい所を掠め取る人」で、そんな人は面倒しか起こさないから逃げる。

2023年6月26日月曜日

思い出したら泣けてきた。


21年におよぶフィルム・コミッションのキャリアで色々な撮影を支援してきたけど「離婚しようよ」の撮影は集大成と言っていいと思う。
選挙演説なので駅前、商店街、漁港、交差点、公園など目立つ場所で撮影しないとリアリティが出ない。
ファーストシーンは「松山市駅前の坊っちゃん広場」、私たちも撮影初日は緊張するけど、集まっていただいたエキストラも緊張MAX!

撮影には難易度があって「爆破シーン、地下鉄シーン、道路封鎖など」は難易度MAX!そして「雨降らし、夜間撮影など」が続くけど、愛媛では爆破や地下鉄シーンはナシ(路面電車や郊外電車、バスは経験豊富)。
それが今回【10時間の道路封鎖+夜間撮影+雨降らし+ド街中】のコンボ撮影で、見守りながらドキドキ(成功して!)&ヒヤヒヤ(トラブルがありませんように!)したのは事実。

行き交う対面道路を一方通行にして、車のエキストラを数台入れて渋滞を演出したり、土砂降りの中での演技があったり、撮影を実現させるためには周囲のお店に閉店後も電気をつけてもらったり、駐車場は出口を変えてもらったり、ホテルにはキャストの着替え場所を抑えてもらったり、歩行者には迂回してもらったり、当時を思い出すと泣けてきた。
数分のシーンだけど、このシーンだけで足掛け3ヶ月もかかり、多くの熱量で実現できたシーン。

フラッシュバック。


SNSへのリクエスト申請に誰?と思ったら「以前に子ども達がお世話になりました。」と、当時のワークショップについて触れられていたのでフラッシュバックが起こる。
小学生の時に兄妹で参加してくれた彼らも既に社会人。長女らと同級生だったから覚えていて、我が子も参加して楽しんだ思い出。当時から子ども達の想像力&創造力がキーワードだった。

そんな長女も誕生日を迎えた。最初の子だったので何もかもが分からず、現実味がなく、東京から母も駆けつけての出産迎え。
「生まれるわよ!」と母からの電話を今治市で受けて、「ごめん!急いで松山へ!」と同僚にお願いして山コースをレースのように駆けて病院へ。
昨日まで夫婦だったのに、今日から家族という不思議な感覚に涙が出たのを覚えてる。
生まれてきた長女の名前は私の祖母の名前から授ける。

長女も長男くんと同じようなオリジナルの人生を歩んでいて、中学卒業後は日本の高校へ進学せず、マレーシア→ニュージーランド→ニューヨークと渡り帰国。
小学生の時に出会った子ども達が社会人となり、社会の中軸になろうとしてるのだから月日が経つのは早い。
そして、いくら社会人になったからと言って、我が子に変わりなく、心配が尽きないのもどこの親も変わりなく。

2023年6月25日日曜日

ココ大授業のつくり方。


何度も確認したのは「市民先生が伝えいたコトではなくて、市民学生が知りたいコトを伝えるコト」。これがココ大が提唱している【学びあい】につながる。
知識や技術、経験を持っている人の落とし穴は「よかれと思って自分談を伝えようとするけど、聞き手と自分は違うので、ズレてしまう時がある。」
そうではなく知識や技術、経験を相手目線で再構築して伝えるコト重要。

そのためには「市民先生自身が最初の市民学生という意識」で授業を構築しなければならず、市民学生のことを想像する力が伴う。自分が学ぶ時につまづくポイントだったり、表現や表記で分からないポイントだったり、想像しながら授業の構成をするのが大切。

すると、今度は「どこまで伝えたら(教えたら)いいんだろう?」と悩み始める。せっかく学びに来ているのだからと、授業で120%教えるのも悪くはないけど、ココ大の場合は違う。
【健全なモヤモヤ】とも言うけど、授業時間で完結させてはならず、教室を出てからが本当の学びであって、学びの余白を残して持続的な探究意欲を提供できるかが腕の見せ所。

そのためには【常に問いを立てる】は重要で、向上心のきっかけ。「振り返り」とも「内省」とも言うけど自分と対話することで、思考は深くなると伝えたつもり。

考えさせられる。


劇場映画の鑑賞代金が2,000円/本になると言う記事。
安い or 高いは個人の価値観(例:劇場でしか見れないコトに付加価値、最新作が観れるコトに付加価値、没入感を味わえるコトに不可価値など)で異なるけど、作品を見る環境を見渡すと色々と思うことが出るのは事実。
年間で6本程度を劇場で見る私の場合は10,000円〜12,000円/年。いつの間にか作品を吟味してから劇場へ行く自分が悲しい。

NETFLIXは月額790円から観れるし、Amazonは月額500円から観れる。両方合わせても約1300円と劇場鑑賞1本よりも安い。最近は劇場公開から数ヶ月後には配信されるから、“こだわり”がなければ配信で済んでしまう。昔は家族で通っていたTSUTAYAへ行くことも全くなくなった。

「サイズが違うから、劇場で観てほしいだよ!」と監督。サイズとは監督は劇場サイズの構図で演出してるから劇場で観るのが最適ということ。「仮にスマホサイズに合わせるなら、そのサイズで創るよ、実際は創らないけど・・・」とも監督。
要するに演出に適した鑑賞サイズがあるということ。

どうやって映画館へ何度も来てもらうか?の策で生まれた来場特典や映画パンフレットは日本独自のサービス。来場をイベント化させたことで1作品に複数回も珍しくなくなったけど、色々と考えさせられたり。

2023年6月24日土曜日

しなやかに。


JFCアウォードが終わり、レセプションが終わっても、名残惜しく残っている全国各地のフィルム・コミッション担当者たち。
何を話しているかと、輪に入ると「最近の撮影支援話、撮影隊の話、撮影誘致の話、現場で困ったコトなど」それぞれに現場は違うのに、話す内容は共通しているのだから面白い(正確に言うと、お互いを同志と認め、鼓舞し合ってる感じ)

私はそんなフィルム・コミッションたちのセンターで「お守り」のような存在。
「トップ」と言わないのは、私自身も皆んなと同じフィルム・コミッションだし、特別な違いがあるわけでもなく、そもそも「上に立つ」と言うのは役目であって、性格的にも一緒に悩みたいし、笑いたいし、経験を分かち合いたい。
「そんな組織のトップ、いますか?」などとイジられるけどネットワークの中心でありたい。

理事長の役目も3期目、新規加入は確実に増えていて、目指す撮影ネットワークは強固になってきてる。携わることが多面的になればなるほど、求められる役割も期待も増えて「それは仕方がないよ、成果として受け止めなきゃ!」と、アドバイスももらう。
JFCに加盟する90%以上が地方自治体や観光協会、コンベンションビューロー、商工会議所なんだからスゴい組織だと。

知らないんですか!?さわやか。


“さわやか”?(行ったこと)ないよ。ファミレス?」と素っ気なく答えたら「ないんですか!“さわやか”知らないんですか?」「オレなんて25年前から行ってるよ。」と前後左右から猛烈意見。
「そんなに有名なの?知らないよ。」「静岡県にしかないんで、ご存知ないのも無理はありません。ハンバーグのファミレスでしょうか」と、同情してくれた浜松市役所FC担当者。

「肉肉してて、レアな焼き具合・・・あ”ー!食べたい。」と言わせれば「撮影隊もギョーザやウナギよりも“さわやか”を好みますね。」と、その不動な人気ぶりに驚く。
「絶対に行ってくださいね。でも混みます。前は130分待ちでしたから」「130分待ち!?ムリ!待てないよ。」と引き気味でも「駅前にもありますよ。ソースはデミグラとオニオンがありますが、オニオンでお願いします。」と、FC担当者も推してきた!

そこまで言うのなら・・・と店に入ると15分待ち。「お客さまは初めての“さわやか”ご利用でしょうか?」と尋ねられたので「はい、そうです。」と伝えるとレクチャーいただき、250gのげんこつハンバーグを注文。
まん丸ハンバーグが出てきて、店員さんが半分に切ってもらうのを油が飛び散るので紙製マットでガードしながら見守る。

言われた通り、肉肉しさに肉汁が美味しい。店内には女性の一人客も多くて、仕事帰りのような方も多く、愛され店とわかる。
ペロリと食べて精算を済ますとサーブしてくた店員さんが「またのご来店をお待ちしています!」とお口直しの飴をくれる。恐るべし“さわやか”。

三度目の大河ドラマだった件。


ドラマ館といえば思い出すのが「坂の上の雲」のドラマ館。NHKエンタープライズへ赴き、展示の構成などについて意見交換して、3年間におよび放送だったから展示内容も模様替えした記憶。
そう言えば、NHKがCGに注力し始めたのも「坂の上の雲」からで、シンポジウムに登壇いただいた美術、CGの責任者は「あの時と比べて“どうする家康”は格段に違います。」と言ってた。

朝10時の開館に合わせて「どうする家康浜松大河ドラマ館」へ到着すると、開館前なのに既に行列!旅行ツアーの一団でシニアの方々が数十人ワイワイガヤガヤ。
徳川家康役の松潤の等身大パネルに出迎えられてオープン、ドドッーとシニアと共に流れ込む。パネルや映像、セットなどでドラマが紹介され、4Kシアターもあって撮影風景の様子を見ながら(豊富なコンテンツは旅行の目的になるよなー)と見学終了。

隣のショップではオリジナルグッズなどが販売されて、ここにも既に人だかり。
「どうする家康」用に開発された商品も多く(千載一遇のチャンスだもんな)と思っていたら「おんな城主景虎(2017)」「いだてん(2019)」でも浜松市は舞台になっていて3度目の大河ドラマと聞いて超ビックリ。
「坂の上の雲も3年間だったじゃないですか!」と言われても全然違った件。

2023年6月23日金曜日

600万円!?


「シン・エヴァンゲリオンに登場する第3村のモデルの一つなんですよ!」と紹介された天竜二俣駅。てっきりモデルは宇部駅のみと思っていたので「へっー!」となる。
「で、どこがモデルになったの?」と尋ねれば「転車台」を中心にトウジの家などが周りを囲むようなレイアウトになって模型も作られたとのこと。
併設された古い木造建築物も参考にされて「第3村」として聖地になってた!不勉強でした!

あれっ!?でも、宇和島駅にも「転車台」はあったはず・・・とネットニュースを見たら、更地化するorしないで検討中でした。
天竜二俣駅のある天竜浜名湖鉄道ではラッピング電車に注力していて「エヴァンゲリオン号」があったり「マリメッコ号」があったり、車両を積極的に活用して「週末は大勢のお客さんが来られるんです。」と関係者の説明。

訪れた時は職員の皆さんが油まみれの作業服でメンテナンス中で、ガイドさんいわく「裏方を見れるのは貴重です。」と教えてくれたので「この見学ツアーのお値段はいくらですか?」「600万円からです。」「600万円!?」「予約制のオプショナルを入れると」「入れると!?」「900万円です。」「ひぃーーー!」と、二人で掛け合ってしまう。
ちなみにガイドさんはお孫さんもいるオバ様でした。

90分で6回のビックリ。


総会翌日は浜松FCによるロケ地ツアー。私は「山コース」になり、昼食を兼ねて臨済宗大本山方広寺・半僧総本殿へ。
全く情報を持たず、パンフレットを渡されると寺紋(お寺の紋章)が「葵紋(徳川家)と菊花紋(宮家)の合体紋」になっていて1回目のビックリ。
そして、方広寺派管長の安永祖堂さんが愛媛県新居浜市出身と紹介されていて2回目のビックリ。

続いて「半僧坊ってなんですか?」と尋ねると、異形の神様が高僧に弟子入りをお願いした際に「半分神様&半分僧侶だから」と名付けたのが半僧坊とのことで、世にも珍しい神仏合体の寺となったと聞いて3回目のビックリ。
方広寺では時代劇でも現代劇も恋愛でも犯罪でも積極的に撮影を引き受けていて、4回目のビックリ。「どうして、積極的に引き受けるのですか?」「PRです。」とキッパリ。

昼食は「(精進料理の)鰻丼セットです。うふふっ」と言われて席につくと鰻丼と山椒が。
実は「山芋を使った“うなぎもどき”です。」との説明だったけど、食感は鰻そのもの、皮の焼き目は海苔で代替えしていて、美味しさに違いナシ!5回目のビックリ。
食事も終わり、帰ろうとしたら目に入った羅漢型のモナカ!「なんで、モナカー!」と叫んだのが6回目のビックリ。

2023年6月22日木曜日

エンタメ化&コンテンツ化。


終日、会場となるホテルに缶詰で予定が詰まっていたので昼食もお弁当。用意されたのは「葵の家紋」がついた徳川弁当。
そして「パワーフード」の文字。周りと「パワーフードってなに?」となったので、聞くと「生産者から販売まで、さまざまな業者が一丸となって浜松の食材を味わう感動を消費者へ届ける取り組み」とのことで、ブランディングの一環。「食べたら元気が出ますよ!」とホテルの方。

何も聞かなければ、ただの松花堂弁当だけど、一つ一つの料理に説明があり「食べることが知的食欲エンターテイメント」のようで楽しく食べられる。
値段はきかなかったけど1500円程度かな。どうしても「ロケ弁当」が気になるので(こういうのがロケ弁だったらな・・・)と思うけど、1500円/個はなかなか難しい。でも、印象深くなるのは間違いなし・・・の葛藤。

「ロケ弁って“ロケ弁”っていうモノがあるわけではないんですね!」と、新人FC担当者。
「そうだよ、ロケの時に用意されるのが“ロケ弁”。でもロケ専用の弁当=“ロケ弁”の開発もアリと思うんだよね。すると〇〇の撮影の時はこの“ロケ弁”でした。と言えるからね」
食のエンターテイメント化&コンテンツ化。「委員会を立ち上げて検討してくださいよ。」と事務局。

3期目スタート。


1回目、理事会。
総会にはかる議案などを審議する重要な機会。理事長として進行役をつとめる。新年度も重なって理事の交代などもあり、新体制でのJFCを確認。

2回目、通常総会。来賓やFCなど約100名を前にJFCの理事長として議長をつとめる。昨年度も9ページにおよび事業を実施してJFCの役割を説明。議案は全て承認されて3期目スタート。

3回目、シンポジウム。「どうする家康」のVP(バーチャルプロダクション)について、NHKからプロデューサーら3名、浜松FCとのモデレーターを務め、FCの可能性を示唆。

4回目、レセプション。浜松市での総会、シンポジウム開催に御礼をこめての挨拶。我々、FCは多方面から色々な期待をよせられていて、ネットワーク力を活かすことが大切と力説!

5回目、JFCアウォード。一年間、フィルム・コミッションが単に撮影誘致支援だけでなく、地域などと積極的にかかわり、新しい価値を創出したことを表彰する機会として挨拶。

6回目、JFCアウォード総評。作品支援は「もう一つの作品」であり、FCにしか創出できない価値と伝え、多くのFCにとって励みになると伝え、また現場に戻って頑張ろうと鼓舞!

もうレセプションあたりから会場は和やかな雰囲気になるから、登壇すると、(一日お疲れさまです!的な意味を込められた)拍手がおこる(笑)。
理事長として3期目スタート。

2023年6月21日水曜日

打ち入り。


そして浜松。今回はジャパンFCの総会として降り立つ。浜松が総会会場になったのは「どうする家康」のご当地だから。街のあちこちに「どうする家康」のPR。
そしてうなぎ、ギョーザ(実際は宮崎、浜松、宇都宮のよう)の街。諸々の打合せを済ませたら既に21時、腹ペコと関係者らと入ったのはギョーザの皮を作る機械で世界シェアNO.1の店が展開するギョーザ居酒屋。

北海道から九州まで各地のFC担当者らと久しぶりの再会は話が尽きない。そして「なんで、出世の街なの?」と尋ねれば、実は徳川家康をはじめ本田宗一郎など名だたる経営者は浜松との縁が深く、浜松から大物になっていったとのことで「出世の街」。
世界が知らなくてもギョーザの皮のメーカー(居酒屋)のように「一点突破」で業界では知られている中小企業も多いとか。

業務の話、組織の話、モチベーション維持の話、家族の話、将来の話など、それぞれ全く違う場所で暮らしているのに話が合うのはFCだから。
延々と喋り続けたら23:30過ぎ。なんだか既に「打ち上げっぽい」雰囲気だったけど、実は何も始まってなくて、実は打ち入り(笑)。
フィルム・コミッションがさらに出世しますように!

当事者が喋る以上に響くものはない。


ご縁と言うのは本当に不思議で、水口皓介(水口酒造専務取締役)さんとの出会いは2020年。松山市、伊予市、東温市、砥部町、松前町、久万高原町の特産品でつくったご当地酒「道後JIN六媛」の開発が最初。

それから河内晩柑や道後一会の構想などで少しずつ話が広がり、道後一会では星企画さんと10年以上ぶりの再会があったり、そして松山東雲女子大学での授業はどうですか?に快諾となる。

ただ、女子大生は「道後一会」を知らず26人中1人しか行ったことがなく、認知度も88.5%が知らず。オープンして一年未満とはいえ、女子大学生に響くはずと水口さんがプレゼンテーションすると・・・。

・何かをする上で限界がある中でどうにかしようとする姿がかっこいいと思いました。

・知らないお店がたくさんあり、もっと調べてお店に行きたいと思いました。

・初めて道後一会を知り、様々な商品に触れられることにとても興味を持ちました。


と、全員に刺さる。いかにSNSが発達して情報が届いたとしても、目の前で当事者が直接、自分の言葉で伝える以上に響くものはない。
道後一会の応援ボランティア体験。女子大学生はどんな発想で「自分たちをターゲットにしたPR策」を考えるのか、水口さんとも「期待できますね」と一回目終了。

2023年6月20日火曜日

うしろのしょうめんだあれ。


丹原高校での授業がおわり「腹が減ったねー」と、振り返りを兼ねて食事でも・・・となっても詳しい人はおらず、ネットで調べてくれたら「“うしろのしょうめんだあれ”という店がありますよ!」となり、「えっ!?ナニその名前の店?」と怪しく思ったのは、その昔「ムー少年」だった私には怪談話に聞こえてしまったから。
でも他に選択肢もないし、行ってみることに。

年季の入った外観、そして先客の車多し!平日の昼過ぎで店内はいっぱい。
日替わりランチはメインに「ハンバーグ、唐揚げ、塩サバ」から選ぶことができ、ご飯、スープ(味噌汁)、サラダは一回のみモリモリ盛りが可能で、ドリンクは飲み放題で1100円(写真)。
ハンバーグがウリのようで肉肉しいのに、大葉と大根おろしでサッパリ!食後にコーヒーを飲みながら振り返りをしていると・・・。

店員さんが「メロン」を持ってきてくれて「サービスです、どうぞ!」と全員に配ってくれる。
どうして、サービスをしてくれたのか分からずビックリな私たち。でも美味しくいただく。
この頃は、怪奇っぽく感じた店名は忘れてしまい(なんて素晴らしい店なんだ・・・)と、誤解していたのを申し訳なく感じる。
教訓:怪しく古めかしくても車が多い店は美味い店。

スタンドかも?


「ジョジョっぽい」噴水があった丹原高校にて(時間を止めるスタンドがいそうな画)。
高校一年生へ「モノごとの進め方(検討→計画→準備→実行→終結)」の説明を「キャンプでのカレーづくり」の段取りに見立てて紹介。
「(検討)どんな味のカレーにする?」「(計画)具材はどう調達する?」「(準備)具材を切ったり、炒めたり」「(実行)皆んなで美味しくいただく」「(終結)片付け、感想共有など」

でも、キャンプでのカレーづくりにハプニングはつきもの!せっかく想像を膨らませてシュミレーションしてくれた段取りにイジワルをぶっ込む。
「ココのグループは買った食材を家に忘れてきました!」「ココはカレー鍋が焦げてしまいました!」、どんなイジワルを言われるかソワソワする高校生。
最後のグループは「鍋を誤って全部ひっくり返してしまいました・・・」で絶望を味わう。

最悪の状況から、どうリカバリーを見せるかが大切で食材を忘れたグループは「時間がかかっても家に帰る」だったし、カレー鍋が焦げても「鍋底は食べなければいい」だったし、最後の鍋を誤ってひっくり返してしまったは、「白ごはんはあるのでおにぎりで楽しむ」「UberEatsでカレーを頼む」と、レジリエンス力(スタンドかも?)を見せつけた高校生!


2023年6月19日月曜日

何もしないもアリ。


7月24日から始まる「いよココロザシ大学付属学園」の募集を6月16日に開始。過去2年間は1週間ほどで満員になっていたので、今年も思っていたら・・・40分で満員の勢いでビックリした件。
背景には同じ取り組みをしているワーコラさんに単日利用がなく、その分がココ大付属学園に流れてきたと推察してるけど、保護者の「夏休みをどう乗り切るか?」は切実な問題。

そして、オンライン事業説明会。ココ大付属学園では、子ども達が一日の過ごし方を自らの意志で決めることを尊重しているので「宿題もOK、お絵描きもOK、昼寝もOK、運動もOK、読書もOK、何もしなくてもOK。自分で決める大切さを善しとしているので、我々からの強制はないです。」とお伝え。
初めての方も多く、保護者とはココが合致しないと進めないと思ったのでキチンと説明。

暗中模索の五里霧中で不明瞭かつ不確かな日々を過ごしている子ども達へ少しでも「生きる力を」と言うけれど・・・。
「習い事」を生きる力と捉える人もいれば、「自由」を生きる力と捉える人もいて、それぞれ。
行先を照らした方がいいと思う人もいれば、照らし過ぎない方がいいと思う人もいて、大人も大いに迷っている・・・が事実。

大根のツマ。


学びの雰囲気を醸し出すのは参加者、私ではない。これはココ大授業のみならず、松山東雲女子大学でもそうだし、ワークショップやファシリーテーションでも同じ、講演会も同じ。
自分の時間やお金、労力などを "わざわざ”費やしてまで参加してくれる方々へ対して、私たちができることは少ない。今回のIYO夢みらい館は公共施設だから、なおさらのこと。

あぁ「大根のツマ」と称して、10年前からあーだこーだ書いてました。
じゃあ「雰囲気ってナニ?」となるけど、参加者視点で言えば「安心・安全に自分の意見が言える環境」だし、授業的には「参加者一人一人が話しやすいファシリテーション」だし、IYO夢みらい館的には「館のイメージUPに寄与する内容」となる。
ファシリテーターが主役を気取ってしまうのは単なるエゴ。

場を預かる場合にいつも意識するのは「自らも場を楽しむ」こと。参加者と同じ目線を持つことで、楽しみポイントも同じになる。
「いやいや、なかなか難しいですよ・・・」とのことだったけど、そこは場数を踏んで経験値を増やすしかない。
マニュアルが参考になるのは基本だけだから、自分が最初の市民学生として学ぶ姿勢をと。

2023年6月18日日曜日

激シブ作品。


配信作品を”漁って”は、過去の良作を発掘する仕事兼ライフワーク。オリジナルが枯渇し、リメーク、リブート、続編に流れた後は、ヒーロー作品が席巻して、同じような展開に食傷気味になったら、今度はマルチバースで更に何でもアリとなり、過剰な演出に俳優たちも出演作品を「バカげてた。」とか「無意味だった。」などを発言。
個人的にもスターウォーズは大好きだけど、展開の多さと複雑さについていけず。

そんなコトを思ってたら「オールウェイズ(1989)」発見!リチャード・ドレイファスとホリー・ハンターが主演って渋すぎでしょ!
リチャード・ドレイファスってジョーズに出演したイメージが強かったから恋愛?、ジョン・グッドマンの出演やオードリー・ヘプバーンも出演(遺作)ってどんな作品なの?と、今をときめくキラキラ俳優たちが誰一人として出演していない、大人の激シブ恋愛物語という感じ。

悪役も戦闘もなく、自然との脅威と対峙する人たちの奮闘で物語は進み、今の価値観と合わせると職務規定違反も多いけど、そこは古き良き大らかなアメリカという感じ。
(こんなシンプルで純粋な作品もハリウッドなんだ・・・)と、思わせて終わり。
で、エンドロールは始まったら、監督がスティーブン・スピルバーグでビックリ!